次回は12/6(月)更新! 内容:IHDFについて解説!《臨床効果・補正UFR・問題点・P-IHDF・基本設定》

透析と感染症《透析患者の死亡原因第2位》

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合併症

透析患者は、一般の人と比べて感染に対する抵抗力が低下しているので、感染症にかかりやすい状態にあります。

✅シャント感染➡穿刺部位から細菌が侵入
✅尿路感染➡尿量が少ないため
✅肺炎・結核➡風邪をこじらせる
✅ウイルス性肝炎➡輸血の影響
✅コロナ感染➡重症化しやすく、死亡率が高い

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透析患者の死亡原因 第2位:感染症

透析患者は様々な合併症に気を付ける必要があります。

透析患者の死亡原因の第2位が「感染症」です。

透析患者さん、そしてスタッフとも感染症対策はしっかり行うことが大切です。

なぜ透析患者は感染しやすいのか?

透析患者は、一般の人と比べると感染のリスクが高く、免疫力が低下しやすい傾向にあります。

なぜかというと、筋肉量腸内細菌が免疫に関与しているからです。

透析患者では、リンの蓄積が悪いこととされるため、タンパク質の制限をしなければなりません。

タンパク質の制限が原因で栄養不足になり、免疫が低下します。

また、腸内細菌を良い状態に保つためには、乳製品や食物繊維を摂取しなければなりません。

透析患者では、リンやカリウムの摂取は制限しなければなりません。

乳製品にはリンが含まれており、食物繊維にはカリウムが含まれています。

なので、これら食品を積極的に摂ることができないので、筋肉量が低下したり、腸内環境が悪くなります。

それが、免疫力低下につながり、感染症のリスクを上げてしまう結果になります。

【リンの記事はコチラ】

これら以外にも、、、
✅透析膜からの栄養素の漏出
✅白血球機能の低下
✅血糖コントロール不良による免疫力の低下(糖尿病患者の増加)
などがあります。


シャント感染などを起こせば、透析患者は全身に菌が回るスピードが速いです。

なぜかというと透析患者では、動脈と静脈を吻合(つなげる)させて、静脈に流れる血流量を増やしています。

なので、早く全身に回りやすい状態にあります。

【CRP・白血球・血糖コントロールはコチラの記事で解説しています!】

予防策(患者側)

感染症にならないために、予防をしっかり実施することが大事です。

【予防策】
✅体はいつも清潔に保ちましょう(特にシャント部)
✅外出するときはマスクをし、帰ったら手洗いうがいをしましょう
✅透析日の入浴は避けましょう(シャント感染を防ぐため)
✅適度な運動を心がけましょう(体力ををつけて免疫力をあげる)
✅しっかり透析を行いましょう(尿毒素の蓄積で白血球機能が低下します)

また、食事から免疫力を上げることも大切です。

前述しましたが、透析患者さんはリンやカリウムなどの制限から食事に気を付けなければなりません。

しかし、過度に制限しすぎても十分な栄養が取り込まれず、免疫が低下してしまいます。

制限範囲内でタンパク質などの栄養素を摂取するようにしましょう。

食事のことで困ったら、医師や管理栄養士さんに相談してください。

予防策(スタッフ側)

私たちスタッフも透析室で感染を蔓延させないために、また自分が感染しないように、予防策を実施する必要があります。

私たちができることは感染予防策スタンダードプリコーションを遵守することです。

【感染予防策(スタンダードプリコーション)ってなに?】

感染予防策とは、医療・ケアを提供するすべての場所で適用される予防策です。

「汗を除くすべての血液、体液、分泌物、損傷のある皮膚・粘膜は感染性病原体を含む可能性がある」という原則に基づき、手指衛生や個人防護具(マスクやガウンなど)の着用など、感染リスクを減少させる予防策を示しています。

✅手指衛生
✅穿刺時、回収時のエプロンの着用
✅手袋、マスク、ゴーグルなどの着用
✅患者配置の考慮(感染症患者のベッド位置)
✅針刺し事故防止に努める
✅患者が変われば手袋を装着し直す
✅血液の付いた手袋で作業しない(血液が付着した手袋でコンソールなどを触らない)

などなど、基本的な感染予防策を守るべきです。

「炎症の五徴候」を見逃さない!

感染症では以下のような症状が出ます。

✅だるい
✅食欲がない
✅風邪をひきやすい

などの症状があります。

また、炎症の五徴候を見逃さないことが大切です。

炎症が起きているということは、感染しているかもしれません。

特に透析患者ではシャント部の炎症に気を付けなければなりません。

【炎症の五徴候】
①発赤➡シャント部が赤くなっている
②発熱➡シャント部がいつもより熱い
③疼痛➡シャント部が痛い
④腫脹➡シャント部がいつもより腫れている
⑤機能障害➡シャント肢がいつもより自由に動かせない

こういった徴候があれば感染を疑います。

このような症状があれば、すぐにスタッフに知らせてください。

【他の合併症はコチラ】

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