月と木に更新中。次回のブログ更新は2/6(月)です。内容:【透析】DW(ドライウェイト)の指標《hANP・BNP・NT-proBNP》

ECUM(イーカム)ってなに?《適応・使い方・QBの関係》

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DW(ドライウェイト)
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はじめに

透析の治療モードには①HD(血液透析) ②HF(血液濾過) ③HDF(血液透析濾過) ④体外限外濾過法(ECUM) の4種類があります。

今回の記事はECUMってなにか?解説します。

ECUMってなに?

ECUMイーカム(extracorponeal ultrafiltration method)(=isolated ultrafiltration):体外限外濾過法、イーカム

ECUMとは透析治療において除水のみを行うモードのことです。

透析液を流していないので、血漿浸透圧の低下が起きにくいされています。

なので血圧を維持したまま、除水を行うことができます。

HDでは老廃物の除去(拡散)と除水(限外濾過)が同時に行われていますが、ECUMでは除水(限外濾過)のみ行われています。

透析液が流れていないので、拡散はしていない!

【透析の原理はコチラで解説しています】

適応

  • 透析後半の血圧低下
  • 下肢つり
  • 心不全
  • 肺水腫

除水を多くしたい!というときにECUMを使用します。

透析後半に血圧低下が見られる場合や、下肢つりが起こってしまう場合、ECUMが有効とされています。

また、心不全や肺水腫などの体液過剰が見られ、循環動態が不安定な場合にもECUMは施行されます。

とにかく水を引くためだけの治療です。

ECUMの使い方

  • HD+ECUM
  • 透析日と透析日の間の日にECUM

よくあるのが、HD4時間してプラスで30分や1時間のECUMをするパターン

機械のボタン一つでECUMモードに切り替えることができます。

【透析4時間終わった後にECUM入れて意味あるのか論争】
よく質問を頂くのですが、「HD終わった後にECUM入れても結局血圧下がるんですが、、、。」

とか、「どのタイミングでECUMするのがベストですか、、、?」など。

ECUMの利点である「血圧低下を抑えながら除水ができる」というのは、あくまで理論上のお話です。

その患者さんにとってかなり厳しい除水条件ではHDにしろ、ECUMにしろ血圧は下がってしまいます。

ECUMを入れるタイミングは、最初か後半かに分かれます。

最初か後半か試してみて、より多く除水できた方を採用すればいいと思います(ほとんどの施設が後半ですが)

これは患者さんの特性や体質みたいなもの?によって変わってくると思います。

もうひとつは透析日と透析日の間にECUMを挟むパターンです。

つまりこの場合、治療は週4になります。

通常は中2日になることが無いようにスケジュールを組みます。(下記画像)

あまりにも体液過剰が多い患者さんや、危険な状態の患者さんに施行されます。

ECUM時のQBはいくら?

スタンダードはQB100

ECUM時のQB(血液流量)はいくらが適切か?これもよく質問を頂きます。

通常はQB100まで落とします。

回路濃縮が強い(除水1.0L/h以上が目安かな)方は150まで上げたりします。

ECUM時のQBはぶっちゃけ回路濃縮しなければいくらでも構いません。

透析液が流れておらず、拡散もしていないのでQBはいくらでもいいです。

なので、回路濃縮が起きないように注意しながらQBを設定してください。

Twitterとインスタグラムで「ECUM時のQBはいくらですか?」というアンケートをとってみたので、参考にしてください。

ご協力いただいた方々、ありがとうございました。

Twitterとインスタグラムで「ECUM時のQBはいくらですか?」という
アンケートをとってみた(総票数488票)
QB100
44%
HDのまま変えない
22%
基本100で濃縮具合で上げる
19%
その他(最低でも120以上、150、120~150 などなど)
15%

診療報酬

ECUMは「J038 人工腎臓(1日につき)」の「4 その他の場合 1,580点」に該当します。

では以下のような場合はどうなるのか?

HDを施行し返血して終了。同日にECUMを施行した場合

→ ECUMの点数は算定できない。「1日につき」なので同日にECUMを施行した場合は、「HDの1回のみ」でカウント。

HD日以外でECUMを施行

→ 「4 その他の場合 1,580点」で算定

同月にHDを13回施行し、ECUMを2回(HD日以外)施行した場合

→ 1回分は算定できない。「1月に14回に限り算定」

ECUMまとめ(時間がない方に)

時間がない方にさらっとまとめです。

  • 除水のみ行う(拡散無し)
  • 透析液流れていない
  • 血漿浸透圧の低下を抑えることができる
  • なので血圧低下が起きにくい
  • QB100がスタンダード

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コメント

  1. より:

    本音を言えば、除水するためだけに透析液に使う金が無駄っていうビジネス的な理由で採用してるだけ

    • Hiroto Mori より:

      ECUMをビジネス的に使用しているところは、私がいた施設(3施設)ではなかったですね😅
      でもおっしゃる通り、ECUMするほどでもないって人でもやろうと思えば、できる治療なので、ビジネスとしての利用は容易だと思います。
      効果でいえば、個人差がかなりあります(半々くらいですかね)。

      • より:

        ありがとうございます。やはり効果を感じる場面も多いのですね。
        うちは理由があってECUMを積極的に使用出来ないので、経験が少ないです。

        遅れましたがいつもブログ読ませて頂いております。これからも応援してます。

  2. より:

    (途中で切れてしまいました。)

    だと思っているんですが、実際のとこどうなんでしょうか
    教科書的には血圧や浸透圧云々書いてありますが、現場としてはどんな印象なのでしょうか

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