毎週月曜更新!次回のブログ更新は4/15(月)内容:【ダイアライザ】PS膜 ~東レ~

透析とCRP(C-反応性蛋白)《低アルブミン、低Hbとの関係性》

スポンサーリンク
検査値
この記事は約4分で読めます。
スポンサーリンク

はじめに

透析患者は慢性微炎症とも言われるくらい、炎症とは切っても切り離せない仲です。

炎症にはCRPが用いられます。

透析とCRPには、どういった関りがあるのか解説していきます。

  • 「透析とCRP」を透析学習塾で動画で学習することができますよ
6分の動画で解説

CRPの基礎知識

CRP(C-reactive protein)は急性反応性蛋白であり、体内で炎症が起きたり、組織細胞に障害が起こるとこのたんぱく質が増えていきます。

炎症反応をみています。

CRPとは、肺炎球菌のC多糖体と反応する蛋白で、急性期蛋白の一つです。

基準値:0.3mg/dl以下

CRP上昇で疑われる病気は以下の通りです。

  • 細菌、ウイルス感染症
  • リウマチ熱
  • 関節リウマチ
  • 心筋梗塞 等

CRPをみてもどこの臓器に異常が起こっているかは分かりませんが、炎症状態の経過をみるのに重要です。

CRP生成の流れ

CRPは肺炎球菌などの細菌によって、炎症や組織の破壊を起こします。

すると、サイトカインが肝臓を刺激します。

そしてその肝臓から血液中にCRPが出現する。

という流れになってきます。

CRP上昇の原因3つ

  1. 感染
  2. 炎症
  3. 組織障害

CRP上昇は以上の3つの原因からなります。

そして、CRP高値で疑われる疾患は以下の通りです。

  • 細菌感染※1:髄膜炎・副鼻腔炎・脳炎 など
  • 悪性腫瘍:ガン・リンパ腫・肉腫 など
  • 自己免疫疾患:膠原病(リウマチ・血管炎 など)
  • 組織壊死※2:心筋梗塞・急性膵炎 など

※1 ウイルスや真菌の感染は軽度上昇

※2 狭心症はCRP陰性

透析とCRPの関係性

透析治療によってCRPが上昇する原因は以下のようなことがあります。

  • シャント感染やカテーテル感染:上昇
  • 透析膜との生体適合性が合っていない:軽度上昇
  • 透析液中のエンドトキシンや微量酢酸:軽度上昇

また、大事なことは他にもあります

CRPの他の検査値への影響

CRPの上昇が起こると、他の検査値にも影響を与えます。

  • アルブミン:↓↓
  • Hb:↓↓
  • Fe:↓↓
  • フェリチン:↑↑
  • β2-MG:↑↑
  • 血糖:↑↑

このように、体に重要な検査値にも影響が出るので、他の検査値との相互評価も大切です。

また、慢性炎症が起こると栄養障害と動脈硬化を引き起こすMIA症候群という考え方もあるくらい、炎症は本当に大事な分野です。

慢性炎症」「低アルブミン」「低Hb

この3つはセットで考える。

CRPが常に中等度(3~5)くらいあって、アルブミンが3.0以下、エリスロポエチン抵抗性貧血があれば、何らかの感染症や炎症、悪性腫瘍を疑います。

そして、エリスロポエチンを投与しても、なかなか貧血が改善しない患者さんは、まずCRPが正常か確認してみてください。

【他の検査値一覧はコチラ!】

コメント

タイトルとURLをコピーしました