次回は10/24(日)更新! 内容:透析と心不全《透析患者の死亡原因第1位》

P(リン)について解説《高リン血症は血管石灰化を招く》

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骨代謝・リン・カルシウム

✅リンってなに?を解説
✅高リン血症について解説

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P(リン)ってなに?

✅透析患者の基準値:3.5~6.0mg/dl(3.5~5.0だともっといい)

リンは生命維持に欠かせないミネラルの一種です。

血液中のリンの濃度は、腎臓の調節機能によって一定に保たれています。

しかし、腎機能が低下するとリンが尿中に排泄されず、血液中に蓄積されます。

リンが基準値より高くなる、高リン血症の状態は透析患者では、避けることができません。

リンの異常値は腎疾患以外はまず考えられません。

高リン血症になるとどうなる?

高リン血症になると
✅骨がもろくなり骨粗鬆症に➡骨折しやすくなる
✅リンとカルシウムが結合する➡血管石灰化

高リン血症になると、血液中のリンの影響によって副甲状腺ホルモンPTHが過剰に分泌されます。

すると、骨からカルシウムが溶け出し、骨がもろくなり骨粗鬆症に、さらに骨折へとつながります。

また、リンとカルシウムが結合して、血管の壁に沈着する血管石灰化を引き起こします。

血管石灰化は動脈硬化を招き、心不全心筋梗塞足の壊死に繋がります。

石灰化は、リンとカルシウム値の掛け算によって進行します。

P値 × Ca値=55以上で血管石灰化が進行します。

リンが低くてもカルシウムが高ければ石灰化は進行します。

臨床の現場に立っていると、シャント血管で石灰化を起こしていると、まずその部位は穿刺ができません。
穿刺候補範囲外ですし、物理的に固すぎて針が刺さりません。

自覚症状がなくても、リンの管理をすることが大切です。

リンは低い方が(3.5~5.0mg/dl)確実に生命予後が良いです。

リンを基準値内に保つことで、心血管系の病気になりにくくなり、長生きすることができます。

高リン血症の原因

高リン血症の原因は複数あります。

①透析不足
②リンの吸着薬不足
③リン吸着薬の服用時間のズレ、または飲み忘れ
④シャントトラブルによる透析不足
⑤二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)
⑥リンの過剰摂取

透析不足

適正なQBが得られてなかったり、透析時間が短かったりして透析不足になると、リンが除去しきれません。

リンは透析(拡散)によって除去されます。

透析液にリンは含まれていませんが、透析後の値はそんなに低くはなりません。

なぜかというと、リンのリフィリングレート(血管内外への移動)がかなり緩やかだからです。

また、リンは透析終了して、 30 分後から血中濃度が上昇し始めます。

詳しくはこの記事をご覧ください!

リン吸着薬不足

リン吸着薬の正しい処方を!
リンの値が気になれば、数を増やすのかどうかをドクターに相談してみてください。

【リン吸着薬はコチラの記事で解説しています】

リン吸着薬の服用時間のズレ、または飲み忘れ

これはどの薬においても言えることです。

他の薬も多量にありますし、服用する時間帯もありますし、飲み忘れが起こってしまいます(;^ω^)

透析患者(特に高齢者)において薬を毎日きっちり飲めている人がどれだけいるだろうか。

シャントトラブルによる透析不足

シャントトラブルで適切なQBが得られなかったり、狭窄などで再循環していれば、透析不足になり、高リン血症の原因となります。

二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)

【詳しくはコチラの記事】

リンの過剰摂取

リンは食べ物で、数値が上がります。
【詳しくはコチラの記事】

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