次回は10/24(日)更新! 内容:透析と心不全《透析患者の死亡原因第1位》

透析患者の電解質を解説!《Na・Cl・K・Mg・P・Ca》 KはpHの影響を受ける

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検査値
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Na(ナトリウム)基準値:136~145mEq/L

Naとは食塩のことで、体の水分に影響を与えて血液量を決める電解質です。

塩分を多く摂れば、体の濃度が濃くなるので喉が渇きます。

すると、体を薄めようとして水を飲むように脳が指令を出します。

✅基準値(透析患者):136~145mEq/L

尿が出ない透析患者は、飲料分が体に溜まるので塩分の摂りすぎは要注意です。

食塩を多く摂り、その分水分も多く摂りすぎるとむくみ体重増加」「血圧上昇になります。

しかし、透析患者で異常値を示すのはあまりありません。

体に水分が多くある状態ではNa値は低くなり、脱水などで血液が濃くなると、Na値は高くなる傾向にあります。

ちなみに、食品表示でNa〇〇mgと書いてありますが、Na1000mgで塩分2.4gです。

Cl(クロール)基準値:98~108mEq/L

通常血中のClは、Naと並行して変化します。

Naと同じで、体に水分が多くあると低値を示します。

K(カリウム)基準値:3.5~6.0mEq/L

✅基準値(透析患者):3.5~6.0mEq/L(施設によっては3.5~5.0)

Kは筋肉や神経の興奮、伝達、収縮に関係する電解質で、正常人では摂取量と同量のKが尿中に排泄されてうまくバランスが取れます。

しかし、透析患者は上記でも示したように尿が出でないのと、Kの約90%が腎臓から排泄されるのでKが蓄積されて、高カリウム血症になります。

《高カリウム血症の特徴的な症状》
✅四肢・口唇のしびれ

✅筋脱力感
✅悪心・嘔吐などの胃腸症状

これらの症状が見られたときはすぐに病院に連絡して下さい。

心臓の伝導系を阻害して脈が乱れるので(不整脈)、重篤な場合は心臓が停止します。

カリウム値の上昇を防ぐには、食事を気を付けましょう。
《カリウムを多く含む食材》
✅果物(バナナやメロンは特に多い)
✅生野菜
✅豆類

透析患者の高カリウム血症は、食事による過剰摂取だけでなく、降圧薬や便秘によっても起こります。

透析前カリウム値が6.0以上の場合は要注意です。

7.0以上で不整脈の症状が現れます。

透析患者は低カリウム血症にもなる恐れがあります。

それは、食事量が十分に摂れていない人や、下痢嘔吐などの症状がある人です。

低カリウム血症では、「脱力感」「不整脈」などの症状が現れます。

透析中のカリウム値はpHの影響を受ける

血中カリウム値は、血液pHに影響されます。

なぜ、血中カリウム値は、血液「pH」に影響されるのか?
アシドーシスになると、水素イオンが細胞内に入る代わりに、カリウムが細胞外に排泄されます。

そのためpHが0.1下がると、カリウムは0.6mEq/L上がります。

したがって、透析によって代謝性アシドーシスが補正されると、透析液からのカリウム除去とは無関係に、カリウムは急速に細胞内に戻り、血清カリウムが低下します。
(透析ではアシドーシスが補正される(pH上がる)ので、Kの血中濃度は下がります。)

しかし、P(リン)と同様に、K値も透析終了30分後から再上昇します。(リバウンド現象)

【他の透析による検査値の変動を知りたい方は、この記事を参考にしてください】

Mg(マグネシウム)基準値:1.8~2.5mg/dl

腎不全ではMgが溜まりますが、明らかな症状なく5mg/dlを超えることは極めてまれです。

検査値においてあまり重要視はされていません。

P(リン)・Ca(カルシウム)

P(リン)・Ca(カルシウム)は二次性副甲状腺機能亢進症と密接な関係があるので、別の記事でまとめて紹介しています。

【P・Caはこの記事!】

【他の検査値一覧を確認!】

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