次回は10/24(日)更新! 内容:透析と心不全《透析患者の死亡原因第1位》

アルブミン(Alb)について解説!《役割・生命予後・透析との関係性》

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検査値

【この記事でなにがわかる?】
✅アルブミンってなに?
✅アルブミンの役割4つ
✅アルブミンと透析患者の生命予後に関する報告(現場の意見)
✅透析とアルブミンの関係

透析患者にとってアルブミン(Alb)は非常に重要な物質、検査データです。

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アルブミンってなに?

アルブミンとは、血液中で最も多く含まれるたんぱく質の一種です。
血液中のたんぱく質の約60%を占めます。

✅分子量:66,000
✅【基準値】
・健常人:4.0~5.0(g/dl)
・透析患者:3.5以上
✅半減期:約18日
肝臓で合成される

【高値の場合】
高値の疾患はほとんどありませんが、相対的な増加として妊娠や血液濃縮があります。

【低値の場合】
合成の低下(肝硬変・炎症性疾患)・ネフローゼ・栄養障害

アルブミンの役割4つ

アルブミンは体の中で様々な役割を果たしています。

①血管内の浸透圧の維持
②物質の運搬・保持
③体内組織へのアミノ酸供給
④抗酸化作用

血管内の浸透圧の維持

血管内の浸透圧維持には、ナトリウム(塩分)だけでなく、アルブミンが大きな役割を担っています。

浸透圧の維持により、血管内にある血液の水分を保っています。

アルブミンの量が低下して、浸透圧が維持できないと血液中の水分が血管外に漏れます。

すると、肺やお腹に水が溜まったり、顔や下肢に浮腫が生じます。

アルブミン1gで20mlの水を保つことができるよ!

物質の運搬・保持

アルブミンは様々な物質と結合する性質を持っています。

アルブミンと結合する物質
カルシウム・亜鉛などの金属イオン・水に溶けない脂肪酸・ホルモン・薬剤・毒素など

これらの物質を保持し、体の必要とする目的部位まで運搬する働きをします。

また、毒素と結合して、毒を中和する働きがあります。

体内組織へのアミノ酸供給

アルブミンは、体内の器官や組織の新陳代謝などに必要な、アミノ酸の供給源としての役割をしています。

また、体内のタンパク貯蔵量が減少すると、血清アルブミン濃度も減少します。

抗酸化作用

アルブミンは、細胞外での重要な抗酸化物質です。

様々な活性酸素を中和したり、その産生を抑える働きをしています。

アルブミンと透析患者の生命予後に関する報告(現場の意見あり)

①血清アルブミン濃度は、透析導入時に有意に低下して、導入6ヶ月以降にはそれ以上に比べ有意に上昇します。

➡実際に、透析導入して食生活もかなり良いのに、アルブミンが低いことがあります。
すると6ヶ月後くらいから、アルブミンが上昇してくるといったケースはあります。

②透析導入時12ヶ月前から導入1ヶ月の間では、血清アルブミン濃度と尿蛋白量との間に、有意な負の関数を認めます。

➡つまり、血清アルブミン濃度が上昇すると、尿蛋白量が減少。
血清アルブミン濃度が減少すると、尿蛋白量が増加した、といった意味です。

③透析導入時の低アルブミン血症に関する有意な因子として、尿蛋白量と両眼失明が挙げられました。

➡尿蛋白量と両眼の失明は、導入時の低アルブミン血症に関与するんですね。(両眼失明がなぜ関与するの?(;^ω^))ワカラナイ。

④透析導入時、導入1ヶ月後の血清アルブミン濃度の低下によって、導入後の死亡リスクの有意な増加を認めました。

⑤透析導入1ヶ月前から導入時の間における、血清アルブミン濃度の低下は、CRP高値、Ht低下と関連していた。

透析患者とアルブミンの関係

透析患者でアルブミンが低いと、こういったことが考えられます。

✅栄養状態が悪いのか?
➡ご飯食べているのかな?
➡ご飯の内容は?
合わせて栄養指標の「リン」や「BUN」も確認する

✅体に水分が溜まってるのか?
➡水分過剰で薄まっているのかな?
➡NaやCl・TP・Hbなども確認(前後採血で数値を確認)
➡除水は十分にできているのか?
➡タンパクの濃縮率は?
➡そもそもDWが合っているのか?
➡引き込みをかけるか?

✅肝臓の疾患があるのか?
➡肝硬変などの肝疾患があるのか?
➡それで、合成能が低下しているのか?

【検査値一覧を確認!】

【PowerPointで学習】

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