次回は10/24(日)更新! 内容:透析と心不全《透析患者の死亡原因第1位》

ALP(アルカリフォスファターゼ)について解説《ALPは骨代謝も見る》

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検査値

ALPは肝臓の検査値の指標として考えられることが多いですが、透析患者にとっては一概にそうではありません。

透析患者では、肝臓ではなく、骨代謝として見てください。
(元々胆道系由来なので正確ではありませんが)

なので、ALPは「P」「Ca」「PTH」と、一緒に総合的に見ることが大事です。

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ALPってなに?

ALPを簡単に説明すると以下のような感じです。

肝臓や腎臓・腸粘膜などで作られる酵素

肝臓で処理されて胆汁中に流れ出る

基準値:50~350IU/ml(透析患者においては400くらいまでは、大目に見て大丈夫です)

高値:肝内胆汁うっ血・閉塞性黄疸・転移性肝がんなど、主に肝臓のマーカーだと考えられています。

しかし、透析患者においては骨代謝を中心に考えてください。

ALPアイソザイムってなに?

ALPが著しく高くなった場合、ALPアイソザイムを測定します。

【アイソザイムってなに?】
アイソザイム(Isozyme)とは、酵素としての活性がほぼ同じでありながら、タンパク質分子としては別種である(アミノ酸配列が異なる)ような酵素をいいます。

ALPアイソザイムは1~6の型があります。

【ALPアイソザイム】

ALP1:閉塞性黄疸・限局性肝障害

ALP2:各種肝疾患・胆道系疾患

ALP3:骨の病気副甲状腺機能亢進症(二次性)

ALP4:悪性腫瘍の一部

ALP5:肝硬変・慢性肝炎

ALP6:潰瘍性大腸炎

透析患者では、ALP3の「骨の病気・副甲状腺機能亢進症」に該当して高値を示すことが多いです。

GOT・GPT・γGTPなどの酵素が肝臓のマーカーに使用されていますが、これらに異常がなく、ALPが高値の場合は骨由来を考えます。

骨代謝が亢進(骨粗鬆症が進行)している場合はALPは高値になります。

透析患者は、活性型ビタミンDの欠乏や、低カルシウム血症のため骨代謝が亢進します。

ALPとCKD-MBDの関係性

ALPとCKD-MBD(慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常)には深い関係性があります。

ALPとCKD-MBDに関してわかっていることを下記にまとめました。

✅ALP値はP値・Ca値・PTH値と同様に、「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)」の管理目標として、そのモニタリングが推奨されています。

その背景として、ALP値がCKD-MBD管理の“surrogate marker”であり、骨・ミネラル代謝異常が骨折血管石灰化のリスクを高めるからです。

※surrogate marker(サロゲートマーカー)とは、医学、薬学研究において診断・治療行為、薬効等の最終評価との関連を科学的に証明できるマーカーのことを指します。

✅さらにALPは、血管壁にある石灰化抑制因子であるピロリン酸を、加水分解することによって、血管石灰化を進行させます。

✅ALP値高値で、全死亡や心血管系疾患による死亡リスクが高いことが証明された。

✅ALP高値での大腿骨頸部骨折新規発症が高い透析患者は、QOLを著しく障害し、生命予後に大きく影響します。

【検査値一覧を確認!】

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