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異所性石灰化ってなに?CaとPの結合

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骨代謝・リン・カルシウム
この記事は約4分で読めます。

異所性石灰化いしょせいせっかいかって文字で見るとなんか難しそうな・・・。

って思うかもしれませんが、異なる所が石灰化していく→いろんな所が石灰化していくという意味です。

透析患者の病態と異所性石灰化は深く関わりがあります。

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異所性石灰化ってなに?

骨以外の場所にカルシウムが沈着し様々な障害を起こす、透析患者の合併症です

透析患者では様々な合併症がありますが、この異所性石灰化も避けては通れない合併症の一つです。

なぜ異所性石灰化が起こる?

リンとカルシウムが結合して石灰化ができあがる

石灰化はリンとカルシウムが結合してできたものでリン酸カルシウムといいます。

血液中のリンとカルシウムの積(P×Ca)が55を超えると、石灰化ができやすくなります。

例えば血液中のリンが7.0(mg/dl)、カルシウムが9.0(mg/dl)だとすると、P×Ca=63になります。

55を超えているので、石灰化は起こりやすくなります。

透析患者ではリン値が高くなる高リン血症になります。

リンが高くなると、Caと結合しやすくなり石灰化が起きてしまいます。

もちろんCa値も高くなることで、石灰化を助長します。(P×Caの積なので)

なので、PとCa値をコントロールすることが重要です。

どこに沈着する?

  • 血管
  • 関節の周辺
  • 筋肉・皮膚
  • 目(結膜)
  • 肺・心臓の弁

異所性石灰化の異所性は様々な所という意味です。

なので石灰化は体の様々な臓器に沈着します。

血液中のリン、カルシウム値が高くなると、血液中に溶けきれなくなり、上記のような様々な場所に石灰化して沈着し、硬い骨のようになります。

下記画像は血管に石灰ができたときの図です。

血管が石灰化した場合は、その場所を穿刺しようとしても固すぎて針が入りません。

このように骨や歯以外の場所(異所)にリンやカルシウムがたまることを異所性石灰化と言います。

血管の石灰化は、血管が詰まりやすくなり、動脈硬化になります。

すると、心筋梗塞や脳血管障害、手足の壊疽につながり、生命に影響します。

血管と心臓弁膜のカルシウム沈着は、きれいに取る方法がありません。

そのため、心不全など心臓の合併症や血管系の疾患に注意する必要があります。

異所性石灰化の予防

では異所性石灰化を予防するためにはどうすればいいのか?

リンを基準値内に管理することが大切!

リンの管理が非常に重要です。


Ca値の管理も重要ですが、透析患者さんは低カルシウム血症が多いので、石灰化の予防という観点ではCaよりもリンの管理が大切です。

透析患者は腎不全の影響で尿が出ないのでリンが排泄できなくなります(高リン血症)

リンが高くなるのでリンを基準値内に抑えることが大事になります。

高リン血症の原因と対策

高リン血症には様々な原因があり、食事や透析療法によって下げることができます。

【①透析不足】
透析不足では透析効率を上げて、リンの排泄を多くする必要があります。

またシャントトラブルが起きていて、効率を上げることができない場合はエコーや造影検査をしてトラブルを解消する必要があります。

効率アップはコチラを参考にしてください。

【②リン吸着薬不足】

高リン血症ではリン吸着薬を内服します。

リン吸着薬が不足している場合は、増量をしたりと正しい処方が必要になります。

リン吸着薬7種類の特徴はコチラでまとめています。

【③リン吸着薬の服用時間のずれ】

リン吸着薬は7種類あり、食直前に内服するものと食直後のものがあります。

薬の種類が変わったならどちらなのか確認してください。

【④二次性副甲状腺機能亢進症】

二次性副甲状腺機能亢進症がある場合はそちらの治療も大切であり、リンに深くかかわります。

Ca値を調節したり、PTHの数値を下げるカルシウム受容体作動薬を内服します。

これら関連記事はコチラでまとめています。

【⑤リン過剰摂取】
リン値のコントロールは食事療法がメインです。

リンの高い食事はなるべく避け、リンが多い食べ物はどういったのがあるのか知っておく必要があります。

乳製品や練り物は特にリンが高いです。

リンの食事についてはコチラでまとめています。

【インスタだったらここで解説してますよ】
3つ覚えるだけ!異所性石灰化

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