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Kt/V(透析効率)を増やす方法4つ

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透析効率(Kt/V)
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はじめに

現場で働いていると、この患者さん老廃物除去をもっとアップさせたいな…なんてことありますよね。

Kt/Vを増やすためには4つの方法があります。

今回はすごく簡単にですが、4つ方法を紹介します。

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Kt/V(透析効率)を増やす方法4つ

  1. 血流量(QB)の増加
  2. 透析時間の延長
  3. 透析液流量(QD)の増加
  4. ダイアライザ膜面積の増大

①血流量(QB)の増加

QBを増加させると効率も増加します。

QBを増加させるということは、Kt/Vでいう「K」の部分が増加するということなので、透析効率も増加します。

小分子量物質の除去は、血流量が増えれば除去量も直線的に増加します。

しかし、QB300以上で頭打ちになり、除去量は増えないというのはよく言われています。

特にミオグロビン(分子量17,000)などの低分子量蛋白は、分子量が大きくなるにつれて、除去量はQBを増やしても頭打ちになります。

ただし、β2-MG(分子量11,800)レベルの分子量までは、拡散で除去量が増えることがわかっています。

これは、ダイアライザが進化し、今では高性能ダイアライザ(ハイパフォーマンスメンブレン)が主流になっているからです。

※ 小分子量物質は以下のような物質です。

  • 各種電解質:20~40
  • BUN:60
  • クレアチニン:113
  • 尿酸:168
図1.透析会誌2010

QBは多いほど長生きすることがわかっています。

図1のデータを見てわかるように、QB240以上で死亡危険度は最も低い値となりました。

QBが多い方が死亡リスクが少ないという結果になったが、一概にそうとは言えず、栄養状態や透析中の血圧を把握して適切なQBを設定することが大事です

透析患者の中でも健康な方は、常識範囲内で高血流がいいと思います。

②透析時間の延長

透析時間を延長すると効率も増加します。

透析時間は Kt/V の「t」の部分にあたるので、時間が延長すると、Kt/VもUPするということです。

日本の透析時間の標準は4時間なので、5時間、6時間と長くすると、効率もよくなるし、除水もゆっくりできます。

体への負荷・生命予後を考えると、時間延長というのは非常にいい方法です。

長生きを目指す!というのであれば6時間透析が一番いいです。

しかし、これには問題点もあります。

透析時間の延長は拘束時間が増えることでもあります。

4時間でも同じ体勢で、シャント肢は曲げることができないというのは本当にしんどいことだと思います。

私は1時間の点滴ですら辛かったです( ;∀;)

現場のスタッフならわかると思いますが、患者さんに「透析時間を増やしませんか?」という時が一番心苦しいというか、気を遣うというか、、、。

患者さんからすれば、透析時間の延長=拘束時間の延長です。

患者さんが一番納得できる形で、透析時間の延長をしていただければいいかなと思います。

【長時間透析はこちらの記事】

③透析液流量(QD)の増加

ここはさらっと流します。透析液だけに。

QDはほとんどの施設が500mL/minですかね?おそらく。

QDは600mL/minまでは、拡散効率が上がります。

600以上からは頭打ちになると言われています。

④ダイアライザ膜面積の増大

ダイアライザ膜面積を増やすと、Kt/Vでいう「K」の部分が増加するということなので、透析効率も増加します。

しかし、経験上少しです。

ダイアライザの膜面積を大きくすると、中空糸の本数が多くなるのと、長さが長くなります。

よって、中空糸全体の膜表面積が大きくなります。

小分子量物質の抜けは理論的にはよくなりますが、ワンサイズアップしてクリアランスは1%程度よくなるくらいです。

実際数値を見ても変わらない程度ですね。

下図を見てわかるように、ワンサイズアップしてもクリアランスはさほど変わりません。

一方、β2-MGなどの中分子の除去はアップします。

課題点は、栄養状態が悪い患者さんに対して膜面積を上げたりすれば、血圧や栄養データが下がってしまう原因になります。(血流量と同じ)

個人的な意見

個人的な意見としては、血流量が一番手っ取り早く変更できます。

血流量を変更する場合は、脱血状態(シャント状態)をしっかり把握してから血流アップしてください。

また、針の太さにも留意して、QBに適切な穿刺針サイズを選びましょう!

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