はじめに
透析患者さんは月1回の透析前後採血と、月1回の透析前採血、合計月に2回採血していると思います。
(施設により回数は異なりますが)
なぜ透析するにあたって採血が必要なのか、また各検査値の測定頻度をガイドラインと共に記載しています。
各検査値ガイドライン

あくまで「推奨」です。
必要性があれば3ヵ月に1回を、2ヶ月に1回とかに調整します。
なぜ採血が必要なの?

血液検査からは以下のようなことがわかります。
- 透析がうまくいっているかを知れる(透析効率)
- 水分や塩分のコントロールができているかを知れる
- 電解質のコントロールができているかを知れる
- 健康(栄養や筋肉)状態を知れる
- 合併症があるかどうかを知れる
以上のようなことを知ることができます。
透析患者さんは乏尿・無尿のため腎臓から排出される老廃物が体内に蓄積します。
検査値から異常をいち早く発見することができ、「早期発見」「早期治療」に役立ちます。
透析患者さんの体は特殊
前述したように透析患者さんは、腎臓から排出される老廃物は体内に蓄積します。
週3回の透析により、老廃物が除去されるので血中濃度は大きく変化します。
検査値を評価する場合はどのタイミングで採血したかが重要です。
前後採血は中2日(月曜か火曜)で採血します。
ちなみに、欧米は中1日(水曜か木曜)に採血するみたいです。
なので欧米ガイドラインの基準値を当てはめる場合は、採血のタイミングが違うことに注意しましょう!
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