次回のブログ更新は8/22(月)です。内容:【Q&A】透析装置に関する質問19個の質問に答えました

シャント合併症6選【①狭窄 ②スチール症候群 ③静脈高血圧症 ④瘤 ⑤感染 ⑥過剰血流】

スポンサーリンク
シャント合併症
この記事は約4分で読めます。

シャントを作成すると、様々な合併症が起こります。

詳しい説明は各リンクをクリックして飛んでください!

スポンサーリンク

シャント合併症《種類》

①狭窄・閉塞
②スチール症候群
③静脈高血圧症
④瘤
⑤感染
⑥過剰血流

①狭窄・閉塞

菊名記念病院HPより

狭窄とは血管が細くなることを言います。

シャント合併症の中で最も多い合併症です。

【原因】
✅静脈弁による狭窄
✅内膜肥厚
✅血栓による狭窄
などです。

同一部位の穿刺ばかり繰り返していると、内膜肥厚が起こりやすくなります。

狭窄や動脈硬化などの病変によって閉塞する場合や、これらがなくても除水過剰による血圧低下・下痢などによる脱水・長時間の圧迫が原因となり、閉塞します。

シャント閉塞が起きないためにも、日ごろの穿刺前の「見て・聞いて・触って」は非常に重要です。

【シャントが閉塞したときの症状】
✅シャント音がしない
✅触ってもスリルがない
✅シャントのつなぎ目のみ拍動している

【詳しく知りたい方はこちらから!】

②スチール症候群

じんラボより

スチール症候群とは、シャントに多量に血液が流れる、本来指先に行くはずの血流が流れず、痛くなったりする症状があらわれます。

✅スチール➡「盗まれる」という意味
シャント血管に血液が盗まれて、末梢に届かないという意味です。

治療法は難しく、シャントを閉じなければなりません。

【詳しく知りたい方はコチラ!】

③静脈高血圧症

偕行会グループHPより

静脈高血圧症とは、シャントより中枢側で閉塞が起き、末梢側に血液が滞り、腫脹を生じる病態です。

狭いところがあると、血液がその部位で逆流したり、うっ滞したりするため腕が腫れます。


【詳しく知りたい方はコチラ!】

④瘤

阿佐谷すずき診療所HPより

シャント瘤は、狭い箇所の手前にできたり、同一部位の穿刺を繰り返していると、発生します。

瘤が大きくなると、破裂する危険性もあります。

治療の基準は総合的に判断するので、ドクターによって違います。

瘤はすべて治療対象となるわけではなく、治療対象ではない瘤は経過観察をします。

切迫破裂の危険がある瘤(破裂しかかっている危ない瘤のこと)は、手術適応となります。

治療対象となる瘤
①急速に(短期間で)増大する瘤(4cm以上)

②皮膚に光沢を有する瘤(テカテカしている)

感染を伴う瘤

④皮膚の発赤やびらんを有している瘤

これらの特徴がある時は、総合的に評価し、瘤の摘出術が必要になります。

【詳しく知りたい方はコチラ!】

⑤感染

群馬のシャント専門医ブログより

シャントの同一部位穿刺を繰り返したり、なによりシャントを不潔にすることで、感染が起こります。

痛み、赤み、腫れなどが主な症状です。

シャント感染が原因で敗血症などの重篤な状態になる可能性もあります。

シャント感染の徴候は以下の通りです。

【感染の5徴候】👈必須!覚えておこう!
①発赤(シャント肢が赤い)
②熱感(シャント肢が熱い)
③疼痛(安静時でも痛みがある)
④排膿(穿刺部から膿が出ている)
⑤腫脹(腫れている)

この5つです。

【詳しく知りたい方はコチラ!】

⑥過剰血流

AVF・AVGでは過剰血流をきたす恐れがあります。

VAに伴う過剰血流は、心機能が悪い患者さんではさらに悪化させるおそれがあります。

症状は複数ありますが、一番有力なのは静脈高血圧症です。

厳密に過剰血流となる血流量を定義づけることは難しいようです。

一応参考値はあります。

✅シャント流量(Flow):15002000ml/min以上
Flow/CO3035%以上

この2つが心臓に影響を与えたり、高拍出性心不全を生じる参考値になります。

※Flow/COとは、シャント流量を心拍出量で割った値です。

シャント流量:2000ml/min、心拍出量:5000ml/minだとすると、Flow/COは40%になるので基準値を上回ります。

【詳しく知りたい方はコチラ!】

【シャント合併症以外の合併症はコチラ!】

コメント

タイトルとURLをコピーしました