次回は12/6(月)更新! 内容:IHDFについて解説!《臨床効果・補正UFR・問題点・P-IHDF・基本設定》

【シャント合併症】シャント狭窄・動脈表在化の狭窄について解説《原因・狭窄を起こしやすい部位・表在化の狭窄》

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シャント合併症

【この記事でわかること】
✅狭窄の原因がわかる
✅頻発部位がわかる
✅症状がわかる

透析患者さんのシャント合併症で最も多いのが狭窄です。

簡単に言うと血管が「細くなる」ことです。

狭窄が強くなると(血管が非常に細くなる)、シャント閉塞を起こします。(血管が完全に詰まること)

【狭窄の定義】あまり正確には見ませんが、一応知っておこう

前後の血管径と比較し50%以上狭くなり、かつ臨床症状を有する場合です。

シャント狭窄は珍しいことではなく、シャント作成後の1次開存率は約60%です。(文献によって異なる)

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狭窄の原因

狭窄の原因は内膜肥厚です。

流れの速い動脈血が静脈に直接流れ込みます。

静脈の血管壁は薄くてやわらかいため、動脈血が流れることで、乱流渦流が起き、厚みと硬さを増します(内膜肥厚)

動脈は血流量も多く頑丈な血管ですが、静脈は動脈に比べて脆弱ぜいじゃくです。

動脈から速いスピードの血液が静脈に流れるので、静脈にとっては大きなストレスになります。

このストレスに耐え切れず内膜肥厚を起こし、狭窄します。

また、穿刺による血管の一時的破損も内膜肥厚を起こす原因です。

同じ場所に穿刺し続けると、狭窄を起こしやすくなります。

内膜肥厚以外では、血栓による狭窄もあります。

狭窄を起こしやすい部位

【AVF】
✅吻合部または吻合部近くの静脈☜一番多い
✅肘関節屈曲部の周辺の静脈
✅静脈が枝分かれする分岐部分
✅カーブしている部分

狭窄は乱流が起こりやすいところにできます。

動脈の速い血液が流れてくる吻合部が一番狭窄が起きやすくなります。

【AVG】
✅静脈側吻合部(グラフトと静脈側の血管)☜一番多い!
✅動脈側吻合部
✅静脈吻合部から中枢側の静脈
✅頻回穿刺部分

グラフトでは静脈側吻合部が一番狭窄が起きやすくなります。

なぜかというと、血管径の小さい静脈にグラフトを吻合していて、速い血液が流れ、乱流が起こるので狭窄が起きやすくなります。

シャント狭窄で見られる症状

シャント狭窄で見られる(疑われる)症状はいくつかあります。

シャント狭窄の臨床所見

①脱血不良➡吻合部近くの狭窄か?
②穿刺困難➡今まで入ってたのに急に失敗するようになった
③静脈圧上昇➡V針より中枢(下流)血管の狭窄か?
④再循環
⑤止血時間の延長➡5分だったのが10分に

また、聴診器をあて「診て、聴いて、触って」を実施してください。

【診て】
駆血することで狭窄部位が明確になります

【聞いて】
シャント音を聴診します。

狭窄音では隙間風のような「ヒューヒュー」「キュンキュン」「ザッザッ」といった音がします。

【触って】
スリルが変化する場所に狭窄の可能性があります。

また、狭窄部では硬く触れることが多いです。

聞くよりも、とにかくシャントを「触る」ことを徹底しましょう!

動脈表在化の狭窄

シャント狭窄ではないですが、、、

AVF の静脈に比べると表在化動脈は穿刺部が短いため動脈瘤や狭窄ができやすくなります。

動脈の合併症は、治療を困難にするので、可能な限り広範囲への穿刺が推奨されます。

表在化動脈が使用できなくなる理由は、動脈側の問題では、瘤や狭窄、穿刺困難、血腫などがあります。

また、表在化動脈に問題がなくても静脈の荒廃のために使用しなくなる場合もあります。

なので、表在化で騰勢をする場合は静脈の確保は非常に重要です。

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