次回は12/6(月)更新! 内容:IHDFについて解説!《臨床効果・補正UFR・問題点・P-IHDF・基本設定》

【シャント合併症】過剰血流について解説!なぜダメなの?《定義・症状・治療》

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シャント合併症

【この記事でわかること】
✅過剰血流ってなに?
✅過剰血流と心機能

VAは血液透析をするためには必要不可欠ですが、シャントを作成するので非生理的なものになります。

そのため、VAを設置することによって、血行動態心機能に影響を与えることが明確になっています。

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過剰血流の定義はあるの?

過剰血流に明確な定義はありません。

なぜかというと、患者個々の状態や心予備力により、過剰血流となる血流量に違いがあるからです。

なので、VAからの還流血流量が増加し、循環動態の許容範囲を超える場合を「過剰血流」といいます。

筆者
筆者

ガイドラインの文章から読み解くと、血流がただ多いということが過剰血流なのではなくて、「血流が多い+それによって心臓などに影響を与える」ことが過剰血流と定義するみたいですね!


なので、血流がさほど多くなくてもそれによって心機能障害が生じている場合、過剰血流となりうるということです。

【心機能障害とは具体的に何?】
✅虚血性心疾患
✅拡張型心筋症
✅弁膜症
✅心筋炎
などです。

厳密に過剰血流となる血流量を定義づけることは難しいようです。

一応参考値はあります。

✅シャント流量(Flow):15002000ml/min以上
Flow/CO3035%以上

この2つが心臓に影響を与えたり、高拍出性心不全を生じる参考値になります。

※Flow/COとは、シャント流量を心拍出量で割った値です。

シャント流量:2000ml/min、心拍出量:5000ml/minだとすると、Flow/COは40%になるので基準値を上回ります。

症状

【過剰血流に伴う症状】
①高拍出性心不全
②末梢スチール症候群
③鎖骨下動脈スチール症候群
④静脈高血圧症
⑤不整脈(発作性心房細動・慢性心房細動・洞不全症候群)

とくに静脈高血圧症が認められる場合は、過剰血流の疑いがあります。

静脈高血圧症は、シャント肢の腫脹が最大の特徴です。

過剰血流によって症状を悪化させる恐れがあるからです。

また、スチール症候群も過剰血流で起きやすく、吻合部位、吻合の種類によっても発生のしやすさが変わってきます。

【スチール症候群が起きやすい吻合部位、吻合の種類】
✅吻合部位:肘部当たりの吻合部

✅吻合の種類:側側吻合

治療

過剰血流と診断された場合は、内科的治療と外科的治療があります。

まずは内科的治療から始めます。

【過剰血流の内科的治療】
✅ドライウェイトの是正
✅血圧コントロール
✅運動
✅食事
✅薬物療法
これらの見直しを行います。

内科的治療で改善が認められない場合は、外科的治療を実施します。

【過剰血流の外科的治療】
✅血流抑制
✅シャント閉鎖
などです。

【他のシャント合併所はコチラ】

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