毎週月曜更新!次回のブログ更新は4/1(月)内容:【ダイアライザ】ATA膜を深堀り!

【Q&A】人工血管グラフトに関する質問に答えました

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Q&A
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①PUとPTFEに関する質問

PTFEはテフロン熱を加えて伸展加工したもので、現在最も多く使用されています。
最大の特徴は『人工血管が周囲の組織と癒着することです』
なので、軽度の感染の場合局所に抑えることができます。
ポリウレタンは3層構造で止血機構があるので、早期穿刺が可能です。
材質のシェア率はPTFE70%、ポリウレタン30%くらいです。

これらの内容をまとめている記事のリンク貼っておきますね。

②シャント音

両方しっかり音をしているのはいいことなんですが、通常ならAが大きくて、Vがそれよりも小さくなるはずなんですがね。
おそらく、VはAよりも細い血管に吻合するので乱流が起こりやすくなります。なので音が大きくなるのではないかと教えていただきました。

③グラフト感染

感染リスクが高いのは、人工物を埋めているので、体が異物と判断して炎症を起こしやすいです。
閉塞リスクが高いのは、人工血管は内シャントよりもシャント血流量が速くなります。
人工血管と静脈のふんごう部部分は細いので、そこに高血流が流れて乱流が起き狭窄します。
狭窄のほとんどの理由が、乱流によっておこる内膜肥厚です。

④血流

自己血管のように伸展性がないので、圧が分散せず流速が早くなってしまうと、聞いたんですが、他にもあれば教えてください。

⑤グラフトの穿刺

うーん人によるし、AVFでも超難しい血管はありますが、一般的に言うとグラフトの方が嫌っていう人がいますね。
教科書でそう書いているのは、グラフトは見ただけでここが血管!ってわかるじゃないですか。
だからそう書いているのかな?
例えば大腿部のグラフト穿刺は難易度が高いです。
それに加え脂肪がついてる方はもっと困難です。

⑥シャント音

Vの吻合はAよりも細い血管で吻合しているので、乱流がAよりも起きている場合があります。
乱流が起きた場合周波数成分が高くなるので音が大きく聞こえます。

Aを太い血管に吻合している場合では、Vが相対的に細くなるので、Vの乱流が一番強くなり動脈吻合部 ≪ V側吻合部となります。

本来ならA側吻合部が音が大きいはずなんですけど、Vの方が大きいということはこういったことが考えられます。

⑦グラフト 痛み

ちょっと正確には分かりませんが、グラフトも周囲組織と癒着するので神経系も他の人と同じように感じるんではないでしょうか

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