次回のブログ更新は8/18(木)です。お盆期間更新ストップします!内容:積層型ダイアライザってなに?近年注目

【シャント合併症】シャント感染について解説!絶対に知っておきたい感染の5徴候《原因・治療・気を付けること》

スポンサーリンク
シャント合併症
この記事は約5分で読めます。

【この記事でわかること】
✅シャント感染の概要を知る
✅感染の原因がわかる
✅気を付けるべきことがわかる

透析患者では免疫機能の低下から易感染状態(感染しやすい状態)にあります。

透析患者の死亡原因の第2位が感染であり、その原因の一つにシャント感染による敗血症が挙げられます。

患者さんの命綱であるシャントに感染を起こさせないためにも、スタッフが気を付けなければなりません。

シャント感染では、ほとんどがグラフトです。

また、カテーテルは感染の危険が最も高いVAです。

スポンサーリンク

感染の5徴候

シャント感染の徴候は以下の通りです。

【感染の5徴候】👈必須!覚えておこう!
①発赤(シャント肢が赤い)
②熱感(シャント肢が熱い)
③疼痛(安静時でも痛みがある)
④排膿(穿刺部から膿が出ている)
⑤腫脹(腫れている)

この5つです。

毎透析時にシャント肢の観察をしてください。

原因

シャント感染の原因の多くは、穿刺による針や傷からの感染です。

それ以外にも肺炎や膀胱炎など、全身の炎症を引き起こしている細菌が血液に乗りシャントに付着することもあります。

人工血管・カテーテルは異物を体内に埋めているため、感染の危険性が非常に高いといえます。

人工血管では、9割がMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が原因菌です。

シャントを不潔にすることが感染の原因となるので、気を付けなければなりません。

気を付けること(スタッフ)

シャント感染を起こさないためには、スタッフと患者両者が気を付けなければなりません。

【スタッフが気を付けること】
とにかく清潔操作を心がけましょう

✅穿刺の際はしかっり消毒する
✅広範囲な穿刺部位を選択する
✅手袋をはめた後で髪などいろいろ触ったりしない
✅スタンダードプリコーション(感染標準予防策)を徹底する
✅患者の皮膚に合った固定テープを用いる

同一部位ばかり穿刺していると、皮膚のかぶれが起きやすくなるため、他にも穿刺部位があるなら広範囲に穿刺をした方が良いです。

清潔が一番なので、手袋をはめるタイミングは穿刺をする直前が良いでしょう。

汗をかきやすい体質とかで手袋を早めに装着したい方は、穿刺の直前にアル綿でしかっり手指を消毒するようにしましょう。

感染の原因として皮膚のかぶれや傷からの菌の侵入があります。

皮膚がかぶれる原因として、透析回路の固定テープが原因になることがあります。

スタンダードな固定テープで皮膚がかゆくなったり、かぶれるなどの患者さんからの訴えがあれば、皮膚にやさしいテープに切り替えてください。

気を付けること(患者自身)

感染を起こさせないためにも患者自身が気を付けなければなりません。

医療スタッフが気を付けるのは当然ですが、感染では患者自身が気を付けることが最も大事だと感じています。

【患者自身が気を付けること】

✅シャント肢を清潔に、石鹸でよく洗い流しましょう
✅止血パットは翌日にははがしましょう
✅乾燥から皮膚を守りましょう

シャント肢を洗い流すタイミングは、ペンレスやユーパッチ(痛み止めテープ)を貼る前です。

穿刺場所がわかっている場合は、透析前にはがし、洗っても大丈夫です。

止血パットは翌日には必ずはがしましょう。

血液には細菌が増殖します。

また、皮膚障害が感染を引き起こすことから、保湿が非常に大事です。

皮膚が乾燥すると、皮膚のバリアが壊れてしまい、細菌が入りやすくなります。

保湿ローションを使い、保湿を心がけましょう。

また、傷を作らないためにもペットを飼っている方は注意してください。

人工血管の治療

人工血管の感染では、グラフトの全抜去や一部抜去、抗生剤投与が必要です。

感染が吻合部近く破裂や出血の危険性がある場合は、外科的処置が必要です。

浅い局所感染では、切開排膿と部分的なグラフト置換術を施行します。

全身感染が起きている場合は、グラフトの全抜去と、一部血管の切除も必要です。

グラフト感染は「早期感染」と「晩期感染」の2つのタイプに分けられます。

✅早期感染:グラフト植え込み後30日以内の感染
✅晩期感染:それ以降の感染

早期感染ではグラフトの全抜去を行います。

感染の起因菌は表皮常在菌であり、敗血症は90%が黄色ブドウ球菌です。

カテーテルの治療

またカテーテルは最も感染の危険性が高いです。

カテーテルは感染は3つに分けられます。

①出口部感染
②カフ手前までのトンネル感染
③カテーテル内感染

①出口部感染では、消毒・抗生剤の内服・局所の抗生剤軟膏の対処が必要です。

しかし、②のトンネル感染ではこれらは無効です。

トンネル感染では、トンネル部を切開して感染部を排除するアンルーフィングと、抗生剤の全身投与が行われます。

トンネル感染でのカテーテルの抜去は無効です。

③のカテーテル内感染では、カテーテル抜去が必要です。

抜去後は、血液培養陰性を確認後、カテーテルの交換を行います。

【他のシャント合併症はコチラ!】

コメント

タイトルとURLをコピーしました