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#10 透析配管洗浄 洗浄剤の組み合わせ《次亜は必須》

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配管洗浄
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はじめに

透析配管の洗浄では、洗浄剤の組み合わせが重要です。

もし組み合わせが適切ではないと、配管の中が汚染されて、患者の体内に入ってしまうかもしれません。

今回は、どういった組み合わせで洗浄をするのか、ポイントを解説していきます。

透析配管洗浄はシリーズで解説しています。

#1から順にみていくことで、もっと理解が深まりますよ!

各洗浄剤の発揮特性

まずはじめに、洗浄剤の組み合わせを知る前に、透析の配管洗浄でめちゃめちゃ大事な各洗浄剤の発揮特性を知っておく必要があります。(上図を覚えて!)

透析で除去しなければいけない汚れに対して発揮する力3種類と、その汚れを落とす洗浄剤3つを覚えてください

ココがめちゃくちゃ重要なところです!

↓透析の汚れに対して発揮する力3種類

  • 除菌力 → 菌を殺す
  • 洗浄力 → 有機物の除去
  • 炭カル溶解力 → 炭酸Caの除去

↓洗浄剤3つ

  • 塩素系(次亜系)洗浄剤 → 除菌力と洗浄力
  • 過酢酸系洗浄剤 → 除菌力と炭カル溶解力
  • 炭酸Caスケール洗浄剤 → 炭カル溶解力

炭酸Caスケール洗浄剤と上図の炭カル溶解剤は同じ意味です。

これを知っていないと、適切な組み合わせができません。

洗浄剤の組み合わせと洗浄例

洗浄剤の組み合わせは基本的には以下の2パターンです。

  1. 塩素系(次亜系)洗浄剤 + 炭酸Caスケール洗浄剤
  2. 塩素系(次亜系)洗浄剤 + 過酢酸系洗浄剤

次亜は必須で、次亜に炭酸Caスケール洗浄剤(酢酸)か、過酢酸かということです。

なぜこの2パターンなのかを解説します。

あと洗浄例も解説するので、現場に活かしていただければ幸いです。

①塩素系(次亜系)洗浄剤 + 炭酸Caスケール洗浄剤

上図を見てわかるように…

  • 塩素系(次亜系) → 除菌力と洗浄力
  • 炭酸Caスケール洗浄剤 → 炭カル溶解力

というように、力を発揮します。

次亜は除菌力と洗浄力があって、炭カル溶解力がないので、そこを補うために炭酸Caスケール洗浄剤を使うということです。

①の洗浄例

毎日次亜を入れて、火曜と木曜に酢酸を流すという感じです。

炭カルが気になるようなら、火・木・土で流すといいでしょう。

塩素系(次亜系)洗浄剤 + 炭酸Caスケール洗浄剤の特徴を以下に説明します。

  • 全国で最も多く採用されている使用方法
  • 塩素系(次亜系)洗浄剤を毎日使用することで高い除菌力、洗浄力がある
  • 無臭の炭酸カルシウムスケール溶解剤を使用することで不快臭を軽減
  • 2種類の洗浄剤を使用する日が必ずあるので、洗浄に時間がかかる

といった特徴がありますね。

②塩素系(次亜系)洗浄剤 + 過酢酸系洗浄剤

上図を見てわかるように…

  • 塩素系(次亜系) → 除菌力と洗浄力
  • 過酢酸系洗浄剤 → 除菌力と炭カル溶解力(洗浄力はあるけど弱いので点線にしてます)

というように、力を発揮します。

次亜は除菌力と洗浄力があって、炭カル溶解力がないので、そこを補うために過酢酸系洗浄剤を使うという方法です。

②の洗浄剤

この方法は毎日1種類の洗浄剤を使用する隔日交互使用という方法です。

  • 【月・水・金】 次亜 → 除菌、洗浄を行う
  • 【火・木・土】 過酢酸 → 除菌、洗浄、炭カル除去を行う(洗浄は弱い)

塩素系(次亜系)洗浄剤 + 過酢酸の特徴を以下に説明します。

  • 近年増えている使用方法。1日1剤の隔日交互使用が一般的
  • 日ごとに系統の違う洗浄剤を使用することで高い除菌洗浄が期待できる
  • 塩素系洗浄剤で洗浄力不足の解消
  • 過酢酸系洗浄剤の除錆効果で腐食防止効果が期待できる
  • 隔日使用で水道代や電気代の節約が期待できる

次亜は真菌に強く、過酢酸は芽胞菌に強いので、系統の違う洗浄剤を使用することで、高い除菌効果が期待できます。

また、1日1剤で水洗時間も短くなるので、水道代や電気代の削減になります。

透析施設はコストカットをめっちゃしていってるから、今後の洗浄方式の主流になるかもね。

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