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透析とサプリメント《禁忌・アルブミアップ》

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薬関連
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はじめに

透析患者は一般の方と比べて特殊な状態にあります。

腎不全の影響で老廃物が排出できなかったり、Caが低値、Pが高値になったり。

また、様々な処方薬が出ていて、その兼ね合いもあるので透析患者がサプリメントに手を出すのは非常に危険と言えます。

今回は透析患者とサプリメントについて解説します。

透析患者に禁忌のサプリメント

  • 青汁
  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンD
  • ビタミンE

ケールの青汁はKが多く入っているので危険です。

透析患者の場合、推奨されている1日のカリウム摂取量は1500~2000㎎です。

なんと青汁はカリウムが約1500㎎含まれています。

なので透析患者では、高カリウム血症による重篤な不整脈を引き起こす可能性があります。

青汁はカリウム以外にも、リンやビタミンAを多く含むので注意が必要です。

続いてビタミンAです。

ビタミンAが過剰になると、皮膚乾燥やドライアイなどの症状が起こります。

透析患者はそもそもビタミンAの濃度が高くなっているので注意が必要です。

ビタミンCは透析患者では、不足しています。

しかしビタミンCの摂取で、代謝されるときにより生じるシュウ酸が蓄積します。

シュウ酸は様々な臓器にも沈着しますし、尿路結石の原因になることがあります。

次にビタミンDです。

透析患者は活性型ビタミンDが不足しやすいです。

なのでほとんどの患者さんには活性型ビタミンD製剤が処方されていたり、透析後に回路内に注射したりしています。

サプリメントで補えば、処方されているバランスが崩れて、高Ca血症になったりしてしまいます。

またサプリメントのビタミンDは、効果が無いというのも聞いたことがあります。

続いてビタミンEです。

透析患者ではビタミンEが不足することはほとんどないみたいです。

なので摂取することによって体に蓄積されてしまいます。

ビタミンEを1日200㎎より多く摂取すると、死亡率が高くなるということが報告もあるみたいです。

透析治療では水溶性のビタミンが除去されやすく、脂溶性のビタミンは除去されにくいといった特徴があります。

アルブミアップ

このアルブミアップは体内のアルブミンを維持したり、必須アミノ酸を摂取する飲み物です。

透析専門医と共同開発された、透析患者さんのための栄養補助飲料です。

アルブミアップの特徴を以下に示します。

  • BCAAが補える
  • リン、カリウムが入っていない

アルブミアップによってBCAA(baranded-chain amino acide)を摂取することができます。

BCAAは体内で作れない必須アミノ酸です。

なので食事から摂取しなければいけません。

透析患者では、高齢に加えて食事の制限や透析の疲れで蛋白質が十分に摂取できない状態です。

このアルブミアップはそれを補ってくれるわけですね。

BCAAは、体内の必須アミノ酸の35%を占めるています。

特にロイシンは、たんぱく質の合成に重要な働きをします。

アルブミアップSPには、BCAAを1500mg配合しています。

アルブミアップのでBCAA配合量は以下の通りです。

  • バリン:250mg
  • ロイシン:1000mg
  • イソロイシン:250mg

成人の1日当たりの推奨摂取量(世界保健機構)は、バリン:1300mg、ロイシン:1,950mg、イソロイシン:1,000mgです。

ロイシンに関しては1日の半分をアルブミアップで補えるわけですね。

またPKが入っていないのもありがたいですね。

透析患者ではPとKの摂取制限があります。

なので、透析患者にはすごく重宝される飲料になってます。

アルブミンが低いと、プラズマリフィリングが低下して、透析中の血圧が下がりやすくなります。

なので体内のアルブミンを維持しておくことは透析治療の面からも大事です。

腎機能を回復させるサプリメントはあるか?

結論は「ない」です。

「腎機能を改善させるサプリメント」や「クレアチニンを下げるサプリメント」とうたっているものがネットではあります。

しかし、これらは非常に信憑性に欠けると思われます。

まず医薬品じゃないというところが疑問に思う点です。

日本は人工透析を減らし、医療費を削減したいと考えています。

なので、本当に腎臓が良くなるのであれば、医薬品として売られるはずです。

また医薬品として売る方が市場規模が大きいです。

わざわざサプリメントとして売る必要が無いわけですね。

医薬品として販売されるまでには効果や副作用の検証に多くの時間がかかります。

医薬品は「効果が高くて、副作用が少ない」ものです。

一方、サプリメントは医薬品としての認可が下りていないので「効果が低くて、副作用が多い」ということになります。

ちなみに医師でサプリメントを飲んでいる人は、ほぼいないみたいですね。

参考:腎臓に良いサプリメントはある?腎臓内科の医師がお答えします。 | 赤羽もり内科・腎臓内科 (akabanejinzonaika.com)

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