はじめに
RO水とは透析液を作成するうえで非常に大事な水です。
RO水が無いと、透析液が生成できません。
つまり透析治療をすることができないということです。
今回はRO水とは何か?解説していきます。
RO水ってなに?
RO水とは「不純物やイオン成分を全て除去した水」のことです。
そしてROとは(RO:reverse osmosis)といい、逆浸透法という意味です。
逆浸透法といった方法を利用して、RO水は作られています。
【逆浸透法はコチラの記事で解説しています】
RO水は透析治療をするにあたり、絶対に必要な水なんです。
透析治療ではRO水を使い透析液を作成しており、この透析液がなければ透析治療をすることができません。
このRO水は水処理装置という特殊なフィルタを通り生成されます。
水道水とRO水の違い
- 飲み水➡ミネラル+塩素が入っている
- RO水➡ミネラル成分も塩素も入っていない(不純物は何も入っていない)
飲み水であるミネラルウォーターは「カリウム」「ナトリウム」「マグネシウム」「カルシウム」の4つのミネラルが入っています。
この4つのミネラルは健康によく、体のバランス調整をしてくれています。
また、水の中の細菌やウイルスを殺菌する塩素も含まれていて、おいしく飲むことができます。
しかし、こういったミネラルウォーターは透析液では使用できません。
理由は「不純物が含まれているから」です。
透析では水道水に含まれている塩素や、ミネラル成分は除去しなくてはなりません。
ミネラルウォーターは飲むと胃に入りますが、透析ではこういった水が血管の中に入ります。
塩素が含まれていた場合、溶血したり体に炎症が起こってしまいます。
また、ミネラル成分(カルシウムやマグネシウム)も除去が必要です。
透析治療をするにあたり、透析液濃度は非常に厳しく管理されています。
水道水に含まれるミネラル成分で、濃度が不安定になってしまい安全な透析治療ができなくなります。
一回の治療でどのくらいの水を使うの?
【Q.1回の透析で1人あたり何Lの水を使うでしょうか?】
1分間に500ml→1時間で30L→4時間で120L A.120L
1日75人の患者が透析をされるとしたら、約9000Lの水を毎日使用しています。
これは家庭の浴槽の45杯分に相当します。
RO水の供給ができなければ透析治療をすることができません。
つまり、透析にとって水は命ということです。
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