次回は10/24(日)更新! 内容:透析と心不全《透析患者の死亡原因第1位》

β2-MGを解説《β2-MGと炎症の関係性》

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検査値

【こんなことがわかる!】
✅β2-MGの基礎知識
✅β2-MGって血液のどこにあるの?
✅β2-MGと炎症の関係性
✅β2-MGは除去よりも産生を抑えることの方が大事!?

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β2-MGってなに?

β2-MG(ベータツーミクログロブリン または ベータツーマイクログロブリン)とは、簡単に言うとタンパク質です。

腎臓の糸球体を容易に通過します。

腎糸球体障害がある場合(透析患者)は、β2-MGが濾過されにくいので、血清中に増加します。

【基礎知識】
✅分子量:11,800
✅低分子量蛋白(透析領域では中分子)
✅目標値:透析前30mg/dl未満(可能なら25未満)

β2-MGは血液中のどこにあるの?

β2-MGは、ズバリHLA抗原の一部です!

(β2-MGがHLAにあるのは、意外とドクターも知らなかったりします。)

血液中にある!でも間違いではありません。

しかし、HLA抗原にあるというのを知っておけば、この後説明する「β2-MGと炎症の関係性」がもっとわかりやすくなります。

HLAってなに?

HLA(Human Leukocyte Antigen:ヒト白血球抗原)とは、赤血球を除くほぼすべての細胞と体液に分布し、重要な免疫機構として機能しています。

✅移植の際(造血幹細胞移植や臓器移植)にHLAを見ます
➡自分のHLAタイプに合わないものはすべて異物と認識して攻撃を初めてしまいます。

✅現在は病気とHLAに関係があることがわかっています。
➡HLAを知ることによって、どの病気にどの程度かかりやすいかがわかります。


【HLAの働き】

HLAの働きは免疫機構として機能しています。

ヒトは体内に免疫力を持っています。

HLAの働きで基本となるのは、細菌やウイルスに感染したときに、感染細胞を攻撃することです。

それを識別するために赤血球以外のすべての細胞には、HLA-1抗原を細胞外に出します。

その上に、ペプチドタンパク質か、感染した場合にはその感染ウイルスないし、細菌のタンパク質をペプチドにして、抗原に乗っけています。

なぜこういうことをするかというと、免疫系の細胞に知らせるためです。

免疫系の細胞に、自分を攻撃していいか、自分は感染していないから攻撃してはいけないのかを、知らせてくれる仕組みがあります

β2-MGと透析液の関係性

昔は、今よりβ2-MGが上がりやすかったといいます。

それはなぜかというと、透析液が今より汚かったからです。

透析液が汚い➡免疫系が活性・刺激➡β2-MGが増加

という流れです。

先ほども説明した通り、β2-MGは免疫系の機能を持つHLA抗原の一部です。

つまり、HLAが活性化すると、β2-MGも活性し増加します。

昔は透析液の基準が今より甘かったですし、ゆるかった。

白血球の寿命は非常に短いので、壊れて作るを繰り返します。

膜抗原蛋白も壊れて、透析患者はβ2-MGを排泄できないので血液中に溜まります。

透析液の清浄化によってβ2-MGが抑えられるのも当然のことですね。

除去も大事ですが、産生を抑制するのも非常に大事です!

β2-MGと炎症

抜けども抜けども高値のβ2-MG…。

その背景はやはり炎症にあります。

先ほどにも説明した通り、炎症起きる➡免疫機構はたらく➡β2-MG増加

一番多いのは肝炎患者です。

慢性炎症の原因疾患を有する患者のβ2-MGが、高値をとるのは、しょうがないです(*_*;
あきらめムードって感じですね( ゚Д゚)

透析治療で炎症を抑えることが私たちの役目でもあります。

もちろん、透析条件を変えたり、リクセルを使用したりと、そういった工夫も大切です。

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