次回のブログ更新は9/29(木)です。内容:現場で使えるダイアライザ使い分けマニュアル

鉄関連について解説《Fe・TIBC・UIBC・TSAT・フェリチン》鉄がわかる!

スポンサーリンク
検査値
この記事は約4分で読めます。

鉄について知っておきたい項目がわかる

  • 血清鉄(Fe)
  • 総鉄結合能(TIBC)
  • 不飽和鉄結合能(UIBC)
  • 鉄飽和率(TSAT)
  • フェリチン(貯蔵鉄)

聞き慣れない用語もあるかと思いますが、これらを理解しておけば、鉄のことがわかります!

スポンサーリンク

血清鉄(Fe)

鉄は、ヘモグロビンを構成する因子の一つです。
血液の中では、トランスフェリンというたんぱく質に結合して運ばれています。

✔ 基準値:60210μg/dl

体内総鉄量は3~4g存在しています。

【体内総鉄量の内訳】
・ヘモグロビンと結合している鉄:6070
・貯蔵鉄(フェリチン):30
・ミオグロビン鉄(筋肉内):5%
・血清鉄(トランスフェリンと結合):0.1%

TIBC・UIBC・TSATってなに?

鉄欠乏や鉄代謝の評価には「Fe」「TIBC」「UIBC」「TSAT」 などを総合的に見ることが大事です。

TIBCとは、「血清中のすべてのトランスフェリンと結合できる鉄の総量」のことです。(のちに図を用いて詳しく解説)

そのうち、鉄が結合していないトランスフェリンの量がUIBC(不飽和鉄結合能)です。

よって、TIBC=UIBC+Fe の関係が成り立ちます。

つまり、TIBCはすべてのトランスフェリンと結合したときの(結合したと仮定)鉄の総量です。

さらにUIBCはトランスフェリンが、あとどれくらいの鉄と結合できるかを表します。

そして、TIBCのうち鉄が結合している割合を、TSAT(鉄飽和率)と呼びます。

✔ TSAT基準値:20%以上

TSAT=Fe ÷ TIBC × 100(%)

TSATとフェリチンから、鉄が足りているかどうかが評価できます。

ちなみに、TSATはティーサットって呼びます。

☟TIBC・UIBCを図で解説☟

【分かりやすく解説!】
・ 鉄(鉄とトランスフェリンが結合しているもの)と、鉄と結合していないトランスフェリンの数=TIBC(総鉄結合能)
トランスフェリンは鉄と結合して運ばれます。

しかし、鉄と結合していないトランスフェリンもいます。

これら2つ合わせてTIBCです。

・ 鉄を乗せていないトランスフェリンの数=UIBC(不飽和鉄結合能)

トランスフェリンはすべての鉄と結合しているわけではありません。

なので、TIBC=UIBC + Fe となります。

☟TSATを図で解説☟

TIBCのうち鉄がどのくらい占めるかという割合がTSAT(鉄飽和率)です。
この鉄は、トランスフェリンと鉄が結合しているものです。

なので、TSAT=Fe ÷ TIBC × 100(%) の式になります。

フェリチンってなに?

フェリチン=貯蔵鉄でOKです!

遊離されている鉄は毒性が強いので、無毒化するために、タンパク質にくるまれています。

血液中の鉄は、トランスフェリンと結合することによって無毒化されています。

フェリチンは、アポフェリチンと結合している状態で存在します。

アポフェリチン + 鉄=フェリチン
となります。

  • フェリチンは肝臓脾臓に存在します
  • 基準値:100300ng/dl
  • 300以上は高フェリチンとなり、透析患者は生命予後が悪くなる

鉄剤(フェジン)の投与はフェリチンとTSATで判断する

フェジン投与開始の推奨は、血清フェリチン値が100未満かつTSAT20%未満

しかしこればかりではありません。

フェリチン値50未満の場合は使用を考慮

また、

Hb値が維持できない場合で、フェリチンが100未満かあるいはTSAT20%未満の場合は、使用を検討

推奨、考慮、検討とあり、推奨が一番強いです。
一概にフェジンの適応基準はこれ!というのは難しいです

また、ドクターによってはフェジンの投与をあまり好まない方もいるので、難しいところです…。

高フェリチン(300以上)の透析患者は生命予後が悪いので、鉄剤補充は控えること!

おすすめの本

透析患者の検査値ビジュアルノート

すごく読みやすくサクサク読めます。
現在中古しかなく、アマゾン、楽天で一番安かったのがこれです。
かなり売れてますね。

透析療法&看護のギモン88 アンサーブック:新人スタッフの「知りたい」にサクッと答える! (透析ケア2021年夏季増刊)

TSATやフェリチンについての記載もありますよ。
1冊持っておけば透析の疑問解決できます。

【関連記事】

コメント

タイトルとURLをコピーしました