毎週月曜更新!次回のブログ更新は10/21(月)内容:透析患者の高血圧

【学生必見!】おさえておきたい透析実習前の基礎知識12

スポンサーリンク
この記事は約7分で読めます。
スポンサーリンク

はじめに

透析の実習前何を勉強すればいいんだろう、、、

いろいろ突っ込まれたら怖いなとか、答えられなかったら、病院の人怖かったら嫌だなとかいろいろ考えますよね( ;∀;)

私は透析と機器管理と高気圧以外は何も説明ができません。

ということで、透析実習前の基礎知識を知っておこう!ということで、記事を作成しました!

覚えておきたいワードや数字などには赤色にしています!

非常に基礎中の基礎ですので、土台作りから始めましょう!

これ見てテンション上げて実習乗り切ろうぜぇ!ってことです!

頑張れfight!

基礎抑えラインナップ

①腎臓の役割6つ
②血液透析の原理2つ
③ダイアライザの種類
④透析液の検査2つ
⑤抗凝固薬の種類《4種類と半減期》
⑥VA(バスキュラーアクセス)の種類《4種類》
⑦水処理装置
⑧原疾患
⑨透析液の組成
⑩透析(モード)の種類《4種類》
⑪分子量
⑫ダイアライザの機能分類

①腎臓の役割6つ

①水分・塩分の排泄
②酸・電解質の排泄
③老廃物の排泄
④造血ホルモンの産生
⑤ビタミンD活性化
⑥血圧の調整

なぜ腎臓が悪いと透析しないといけないの?的な質問がくるかも!
透析は腎臓の代わりをしてくれる治療法なので、腎臓の役割を知っておけば答えることができます!
①~⑥の6つは知っておこう!

そしてそれを透析と絡めるとこんな感じ!

①水分・塩分の排泄➡体に溜まった水分・塩分を尿として排泄
➡それができないから除水をしている

②酸・電解質の排泄➡体内を弱アルカリ性に保つように調節
➡それができないから「透析液」を作成してpHの調節電解質の調節をしている

③老廃物の排泄➡体に溜まった老廃物を尿として排泄
➡それができないから拡散の原理で老廃物を排出している

④造血ホルモンの産生➡赤血球を作るホルモンを産生
➡それができないから造血剤を注射している(正式名称:ESA製剤(赤血球造血刺激因子製剤)

⑤ビタミンD活性化➡カルシウムの吸収を促す活性型ビタミンD3を作る
➡それができないからビタミンD3製剤を注射している

⑥血圧の調整➡レニンの分泌
➡分泌されないから透析患者は基本血圧が高い

【詳しくはコチラの記事で解説!】

②血液透析の原理2つ

拡散
限外濾過

拡散とは「水溶液中の溶質は濃い方から薄い方に移動して均一になる現象」のことです。

例えると、ティーパックをお湯につけたときに濃さが均一になる原理と一緒です。

透析では老廃物の除去はこの拡散という原理で成り立っています。

透析膜の片側の溶液に圧力がかかると、溶液は膜の反対側に押し出されます。この現象を限外濾過といいます。

血液透析の場合、血液側から透析液側に圧力がかかっていて、血液中の水分や塩分が押し出されて、体内にたまった水分などを除去しています。

除水は「限外濾過」という方法で成り立っています。

【詳しくはコチラの記事で解説!】

③ダイアライザの種類

ダイアライザの膜の種類は大きく分けてセルロース系膜合成高分子膜の2つに分かれます。そこからさらに細分化されます。

【セルロース系膜】3種類
再生セルロース(RC)→現在は販売されていません

セルローストリアセテート(CTA)

ATA

【合成高分子膜】6種類
ポリスルホン(PS)呼び方:ピーエス膜

ポリエーテルスルホン(PES)ペス膜

ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)ぺパ膜

エチレンビニルアルコール共重合体(EVAL)エバール膜☜もう使われてないけど名前だけでも知っておこう

ポリメチルメタクリレート(PMMA)ピーエムエムエー膜

AN69膜 → 教科書ではPAN膜で載っているかな?

これら種類は知っておきましょう!
ATA膜は教科書には載っていないかもしれませんが2015年に発売されたものです。

【それぞれの特徴や詳しい内容はコチラで解説しています】

④透析液の検査

【透析液の検査2つ】
ETエンドトキシン
生菌

安定した透析液を供給するにはETと生菌の検査をし、基準をクリアしなければいけません。

【詳しくはコチラの記事で解説しています】

⑤抗凝固薬の種類《4種類と半減期》

①未分画へパリン1時間~1時間半

低分子ヘパリン2~3時間

メシル酸ナファモスタット:約8分

アルガトロバン:約30分

以上の4種類と半減期を覚えてきましょう。
【詳しくはコチラ】

⑥VA(バスキュラーアクセス)の種類《4種類》

自己血管内シャント(AVF)

人工血管内シャント(AVG)

動脈表在化

カテーテル

AVFで一番多い吻合血管は橈骨動脈橈側皮静脈ということも覚えておきましょう

【詳しくはコチラの記事です】

⑦水処理装置

【各役割】
プレフィルタ➡原水中の鉄さび・砂などの粗いゴミを除去

軟水化装置➡原水中の硬度イオン(Ca2+,Mg2+,Al3+)をNa+と交換することによって除去

活性炭濾過装置➡残留塩素、有機物、クロラミンを除去

逆浸透(RO)装置➡溶解イオン、有機物、パイロジェンを除去

✅紫外線殺菌灯➡ROタンク内の菌の繁殖を防止

✅エアーフィルター➡ROタンク内の気体を除菌

✅UFフィルタ➡ET(エンドトキシン)を捕捉

【詳しくはコチラの記事です!】

⑧原疾患

1位:糖尿病性腎症
2位:慢性糸球体腎炎
3位:腎硬化症

⑨透析液の組成

透析液はRO水+A剤+B剤でできています。

割合は「A剤:B剤:RO水=11.2632.74です!これ聞かれるかもなので、この数字覚えてきましょう!

透析液には何の電解質が入っているか、また電解質以外のものも入っているので、覚えておきましょう

【透析液に入っているもの】
NaKCaMg
ブドウ糖
HCO3-(重炭酸)
✅酢酸(酢酸はpHを調整するために入っている)

【詳しくはコチラ】

⑩透析(モード)の種類《4種類》

透析モードは4種類覚えておきましょう。

HD(血液透析)
HF(血液濾過)
HDF(血液透析濾過)
ECUM➡イーカムって言います

【詳しくはコチラ】

⑪覚えておくべき分子量6つ

①BUN(尿素窒素):60
②リン:30
③クレアチニン:113
④β2-MG:11,800
⑤α1-MG:33,000
⑥アルブミン:66,000

⑫ダイアライザの機能分類

ダイアライザには老廃物とアルブミンがどれほど抜けやすいか(除去されるか)を表した機能分類というものがあります。

ダイアライザはその患者の状態に合わせて選びます。

元気でご飯をしかっり食べているなら、いっぱい老廃物を除去できるダイアライザを選びます。

一方、全身状態が悪い患者さんは老廃物の抜けにくい、いわゆるマイルドな膜を使用します。
(全身状態の悪い患者に、いっぱい老廃物の除去が良いダイアライザを使用すると、体に必要なアルブミンなども抜けやすくなるので)

ダイアライザの機能分類には「旧区分」と「新区分」があります。

【詳しくはコチラの記事で解説しています】

かなり基礎なので、詳しく知りたい場合はリンクに飛んでください!

実習頑張れ~!

【その他にも学生さんが知りたい記事はコチラ】

コメント

タイトルとURLをコピーしました