はじめに
透析液に必要なRO水を精製する過程では、水処理装置を通ります。
RO装置は聞いたことがありますが、RUシステムという装置もあります。
これは近年導入している施設が多いのかなぁと感じました。
今回はRUシステムの目的などを説明していきます。
RUシステム
RUシステム:濃縮水回収システム
RUシステムはダイセン・メンブレン・システムズ株式会社さんの商品です。
RUシステムは濃縮水回収システムと言います。
RUシステムとは、排水された原水をもう一度再利用するために設置された装置です。
目的は水道代の削減です。
RO膜から排水された水(濃縮水)を、また原水タンクに送り、再利用します
そうすることで、排水される液を減らし、水道代の削減につながるということです。
流れとしては以下の通りです
RO膜排水 → UFモジュール → RU膜 → 原水タンク
RUシステムの中にはUFモジュールも搭載されており、ROモジュールの濃縮水をUFモジュールでろ過し、原水として再利用するといった流れです。
UFモジュールの材質は、目詰まりしにくい酢酸セルロースを使用しています。
自動フラッシングによって、目詰まりを低減しています。
RUシステムにはRU膜が入っています。
このRU膜は呼び方は違うだけで、RO膜と同じものです。
なのでRUシステム導入しているということは、RO膜を2本使っているということになります。
約3割の水道代の削減と言われています。
92床2クールの施設で、水道代の月平均24万円削減できたとの報告もあります。
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