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【透析穿刺STEP8】穿刺者が気を付けること7選

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穿刺
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  • 穿刺者が気を付けることが分かる
  • 特にメンタル面で不安な方は必見
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穿刺者が気を付けること7選

  1. 準備は適切か確認する
  2. 部位、方向、深さをイメージする
  3. 患者からの指定部位への対応は適切か
  4. 穿刺技術に見合った穿刺部の選択
  5. 自信を持つ 過信しない
  6. 失敗しても言い訳をしない
  7. プライドを捨てる

1.準備は適切か確認する

心の準備も大切ですが、ここでは物品などの準備が適切か確認しましょう。

普段自分が穿刺の際に使用するものを確認したうえで穿刺に臨むことが大切です。

準備不足があると、それを取りに行く間に時間をロスしてしまいます。
すると患者さんの透析時間が遅れてしまい、機嫌を損ねる可能性があります。

患者さんは早く穿刺をして早く帰りたい。
患者さんには送迎バスの時間があったり、お迎えに来てくれるご家族さんの都合があったりします。

穿刺の際に準備するものを下記にまとめました。(施設によっても違うが)

  • エプロン、ゴーグル
  • 抗凝固剤、針、開始セット、消毒セット
  • 聴診器、手袋、駆血帯

などなど。
また患者さんによっては腕枕やクッションといった+αで必要なものもあります。

スムーズに穿刺へ移行できるように万全の準備をすることが大切です。

2.部位、方向、深さをイメージする

血管を見て、部位や方向、深さや皮膚の厚さ、硬さをイメージします。
このイメージがすごく大切です。

もし穿刺を失敗した場合、自分のイメージと実際の血管が違うことになります。
そのたびに原因を追究して、イメージと実際の血管との乖離を少なくするように努めましょう。

血管の深さが分からない、脂肪が厚くて血管が見えないこともあります。

その時は時間をかけてゆっくり血管を見ることも必要です。

もし1人で分からなければ、数人で観察して意見をもらいましょう。
その際はただシャントを視るだけじゃなくて、VAIVTの記録や造影記録なども一緒に見ます。

患者の腕の位置や向きも大切

腕(肘)が屈曲していたり、内転、外転していて、血管が分かりずらいことがあります。
患者さんはほぼほぼ内転しています。

なので、穿刺しやすいように腕の向きを修正しましょう。

その際は患者に一言声をかけてから動かすようにしましょう。
急に腕を動かして、痛みを伴う患者や、急に触られて嫌な患者さんもいます。

3.患者からの指定部位への対応は適切か

できるだけ患者さんの指定部位(ユーパッチやエムラ貼付部位)に穿刺することが重要です。

しかし、指定された部位が臨床上あまりよろしくない部位もあります。
例えば同一穿刺になったり、蛇行や吻合部近く、再循環の可能性があったり。

穿刺には可能範囲というものがあります。

その場合は、一方的に患者の意見を却下してはいけません。

なぜそこが良いのか意見を聞くことも大切です。(患者さんの性格上それが無理な人もいますが)

「痛いから嫌だ」
「神経に触れる場所だから」

など、患者さんにも理由があり、考えを知ることができます。

その際は患者さんの気持ちを肯定しましょう。
そのうえで、「こっちの方が血管を長持ちできますよ」などと、提案してみましょう。

絶対にしてはいけないことは、一方的にNOということです。
柔軟に対応できるようにしましょう。

4.穿刺技術に見合った穿刺部の選択

自分の穿刺技術に見合った穿刺部位を選択することが重要です。

もし患者さんから指定された部位が、自分にとって確実に無理と判断される場合は、やめた方が良いでしょう。
素直に違う人と変わるか、違う部位の変更を申し出るようにします。

その方が患者さんにとっても、自分にとっても安全です。

しかし、ステップアップのためには自分のスキル以上の血管を穿刺できないと、うまくなりません。

穿刺の上達は見込めません。

なので、確実に無理な血管はやめておいた方がいいですが、どっちか分からない…というような場合は、上手な人に見てもらいながら、穿刺するのが良いと思います。(上図)
簡単な血管しか穿刺していない人は、何年たっても簡単な血管しか穿刺できません。

時にはチャレンジも大事です。

5.自信を持つ 過信しない

穿刺は時にネガティブになります。
また、穿刺の失敗が続いていると自信を失いますよね。

こういった精神的な問題はかなり穿刺者を悩ませます。

しかし、自信をもって穿刺してください。(言葉でいうのは簡単ですが…)
自信のないオーラは患者さんに伝わり、不安にさせてしまいます。

血管を見て「できる」と思ったときは自信をもって穿刺することが大切です。

もし緊張してうまく刺せない場合は、いったん駆血を外して深呼吸しても構いません。
いったんリラックスすることで、血管が良く見えるようになるなんてこともたまにありますよ。

メンタル面できつい時は他者からの言葉を参考にするのも良い方法です。
私は本を読むことをおすすめします。

特に一生折れない自信のつくり方という本をお勧めします。

自信をつけるためには何をしたらいいのか、すごく勉強になります。
これは自分の人生にとっても、穿刺にとってもすごく貴重な本です。

他にもオススメ本あるので紹介しておきます。
自分にとって良さそうな本見つけてみてください。

何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書(著者の中島さん自身が壮絶な人生なのですごく説得力あります)

自信をもてない人のための心理学(世界各国で翻訳されている有名な一冊)

マインドセット 「やればできる!」(ビルゲイツも絶賛の一冊 自己効力感を上げてくれる)

3つの表紙です。

また自信を超えて、過信になっている人もいます。
これは一番よくないです。

自分の実力を高く評価しすぎると、実際の成果が伴ってきません。
穿刺においては、失敗を繰り返し、シャントをつぶしてしまったり、患者さんからの信頼も失ってしまいます。

自信は持つ、過信はしない。

6.失敗しても言い訳をしない

穿刺を失敗してしまうと言い訳したい気持ちはすごく分かります。
しかし、言い訳はせずに潔く素直に謝りましょう。

患者さんからすると、どんな正当な言い訳があったとしても、失敗した事実に変わりはありません。
きちんと謝ることのできる人の方が信頼を置けます。

また謝る際も、軽く謝るのはやめましょう。
誠実な態度が大事です。

また絶対してはいけないことは、血管のせいにすることです。

血管が難しいから失敗した。当然その通りです。

しかし血管のせいにしてしまうと患者さんはネガティブな感情になり、私の血管が悪いのかなぁと思ってしまいます。
他責思考ではなく、自責思考になりましょう。

また患者さんの聞こえることろで、血管難しいんよな~とかって言わないようにしましょう。
これも先ほどと同じで患者さんが、自分自身にマイナスなイメージを持ってしまいます。

7.プライドを捨てる

無駄なプライドは捨てましょう。

場面でいうと、

  • 穿刺できそうにないのに誰にも変わらずに穿刺して失敗する
  • 穿刺を失敗しているのにもかかわらず、変わらずに継続して刺す
  • 修正しても血管に入りそうにないのに、ぐりぐりする

これらは患者さんからしたらかなり苦痛です。

プライドの高い人は自分を良く見せようとします。
ここで交代したら恥ずかしいとか、俺のプライドが許さないとか。

そういうやつは穿刺においても恋愛においても、失敗している人たちです。

自分の弱みを見せるのは決して恥ずかしいことではありません。
プライドの高い人はすぐわかります。

言動や態度、雰囲気にプライドの高さはあらわれます。
正直ダサいので気を付けましょう。

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