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【透析】心肺の再循環ってなに?

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透析効率(Kt/V)
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はじめに

透析治療では再循環が起こることがあります。

シャントの再循環は聞いたことがあると思いますが、心肺の再循環もあります。

心肺の再循環は透析治療では必然的に起こっています。

では心肺の再循環とは何か解説していきます。

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11分の動画で解説

心肺の再循環ってなに?

心肺の再循環とは、心肺ダイアライザの間には必然的に血液の再循環が生じているということです

おおよそ5%程度の再循環が必然的に生じています。

つまり既にダイアライザで浄化された血液のうちの5%程度が、心肺を循環して再びダイアライザに送られるということです。

シャント血はその他の部分から流入してきた静脈血と混ざり合って、右心房に入ります。

心肺の再循環の例

例えば上図のような場合を例とします。

以下のような条件で透析を行ったとします。

  • シャント血流量:800(mL/min)
  • QB:200(mL/min)
  • 心拍出量:4,000(mL/min)

800mLのシャント血流量は他の部分から還流して来た3200mLの血液と混ざって心肺を流れ、最終的に4000mL/minの心拍出量として全身に送り出されます。

4000mLの心拍出量には既に透析で浄化された200mL(5%)の血液が混入しています。

つまり、シャントに送られる800mLの血液の中にも、その5%にあたる40mLの、既に浄化された血液が混ざっているということになります。

そしてまた、シャント血流800mLのうちの200mL(25%)が透析されます。

なので既に浄化され、心肺を経て再びシャント血管に流入してきた40mLの血液25%、つまり10mLが再び透析されます。

結局、透析された200mLの血液のうちの10mLが再び透析されるので、心肺再循環率は5%ということになります。

ただ、5%程度の再循環率は血液浄化効率にはほとんど影響を与えません。

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