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【ダイアライザ】PMMA膜

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ダイアライザ
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はじめに

透析膜は「合成高分子膜」と「セルロース系膜」の2種類に分かれて、PMMA膜は合成高分子膜に分類されます。

今回はPMMA膜について説明していきます。

  • 「PMMA膜の特徴」を透析学習塾では動画で学習することができますよ
8分の動画で解説

PMMA膜の特徴

  • PMMA:ポリメチルメタクリレート
  • 東レ社で販売
  • S型に分類
  • 対称膜(均質膜)構造
  • 搔痒症炎症の強い患者さんに適応
  • β2-MG炎症性サイトカインを吸着除去する
  • 比較的大きな孔で大分子蛋白まで吸着可能
  • 疎水性(特別な親水化剤を使用していない)
  • 2021年11月にヘモダイアフィルタ(PMF)も販売
  • PVP・BPAフリー

PMMAの大きな特徴は吸着機能があるところです。

他の透析膜が「拡散」と「濾過」なのに対し、

PMAM膜は「拡散」+「濾過」+「吸着」があります。

サイトカイン(分子量:20,000~30,000)を吸着で除去することができる

炎症の原因となるサイトカインは「濾過」で除去することができます。

しかし、炎症反応の強い患者さんは低栄養の人が多いです。

低栄養な人に濾過をかけてしまうと、Albまで抜けてしまい栄養不良になる可能性があります。

そこで吸着機能です。

低栄養な人に吸着を用いることで、Albが抜けないようになっています。

なのでサイトカインを吸着はするが、低栄養の促進を防止することができます。

PMMA膜の種類

PMAM膜のダイアライザは以下の4種類です

  • NF-H
  • NF-U
  • BG-PQ
  • BK-U

ヘモダイアフィルタは「PMF-A」の1種類です。

対称膜と非対称膜

PMMA膜は対称膜(均質膜)構造です。

PMMA膜のような均質膜は膜内表面側(血液側)から膜外表面側(透析液側)に向けて、孔径が変わらない特徴があります。

しかしPS膜やPES膜のような非対称構造では、膜内表面側(血液側)から膜外表面側(透析液側)に向けて、孔径がだんだん大きくなる特徴があります。

膜の断面構造が違うと物質の抜けも変わってきます。

ブロード膜

透析膜には「シャープな膜」と「ブロードな膜」があり、PMMA膜はブロードな膜です。

ではシャープやブロードはどういった特徴か見ていきましょう。

シャープな膜とは、Albに相当する分子量6万Da領域での透過を抑制しつつ、分子量1万Da強のβ2-MG領域の透過で高い透過性を有する膜のことです。

一方でブロードな膜とは、

β2-MG領域の透過性は低いが、分子量5万Da以上の物質の透過性はPS膜よりも高くなっている膜のこと

つまりPMMA膜は均質膜なので膜の透過抵抗は大きいが、大きな孔を有しているので大分子物質まで透過させることができます。

ヘモダイアフィルタ PMF

2021年にPMMA膜のヘモダイアフィルタである「PMF」が販売されました

PMFは透水性が低く、限外濾過率(UFR)が小さい傾向にあります。

TMPが上昇傾向にあり、大量置換には向いていません。

上図のように実際にNVFと比べてみると、UFRの低さが分かります。

前希釈12(L/h)で、TMPが200以上の上昇が多く見られたとの声も多くあり、低置換で用いるのが良さそうです。

ただ「後希釈ではβ2-MG・α1-MGの除去率が高く、TMPは低い傾向にあった」との報告はあるので、参考にしてください。

PMMA膜の「蛋白吸着のイメージ(空隙率くうげきりつ」「蛋白吸着のイメージ(孔径)」「吸着技術の背景」「フィルトライザーNFの技術」などはコチラで詳しく解説しています。

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