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血圧の基礎 ~心拍出量と末梢血管抵抗~

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透析患者の血圧を徹底解明
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はじめに

血圧の基礎について解説します。

血圧は何によって規定されるのか?
知っておきましょう!

  • 「血圧の基礎」を動画で学習
5分で解説

血圧の基礎

心臓は血液を駆出し、全身の臓器に血液を循環させて分配しています

血圧とは「心臓から駆出された血液が血管壁を押す圧力のこと」です

この圧力を数字で表したものが血圧です。

血圧の式

血圧=心拍出量 × 末梢血管抵抗

つまり血圧が上下する原因は「心拍出量」と「末梢血管抵抗」
この2つの増減によって決定します。

  • 血圧↑↑=心拍出量↑↑か末梢血管抵抗↑↑(または一方)
  • 血圧↓↓=心拍出量↓↓か末梢血管抵抗↓↓(または一方)

ということです。

「心拍出量」と「末梢血管抵抗」

では心拍出量と末梢血管抵抗は何によって規定されるのか、どういった因子があるのか見ていきましょう。

心拍出量

  • 心拍出量=一回拍出量 × 心拍数
  • 心筋の収縮力
  • 循環血液量

末梢血管抵抗

  • 血管壁の硬さ
  • 血管内腔の面積(血管壁の厚み)
  • 血液粘性

これらの規定因子があります。

次に血圧を「水とホース」に例えてイメージをつかんでいきましょう
まずは心拍出量。

心拍出量は血液の量です。水とホースで例えると水量です。

水量(血液量)が多くなる

水(血液)の勢いが強くなる

血圧が高くなる

末梢血管抵抗はホース内の圧力だと思ってください。

ホース(血管)の圧力が高くなる

水(血液)の勢いが強くなる

血圧が高くなる

  • 全身の血液が少ない ・ 血管が拡張 → 血圧が下がる
  • 全身の血液量が多い ・ 血管が収縮 → 血圧が上がる

心拍出量ってなに?

心拍出量とは、心臓から送り出される血液量のこと

つまり、

  • 全身の血液量が多くなる → 心拍出量が多くなる → 血圧が上がる
  • 全身の血液量が少なくなる → 心拍出量が少なくなる → 血圧が下がる

心拍出量 = 一回拍出量 × 心拍数

一回拍出量

  • 左心室が拍出する1回の血液量
  • 基準値 : 60~130mL/回

心拍数

  • 一定時間内に心臓が拍動する回数
  • 基準値 : 60~100回/分

末梢血管抵抗ってなに?

末梢血管抵抗とは「血液の流れにくさ」のこと

上図のように血液が流れにくいほど、血圧が高くなります。

つまり血圧が流れにくいということは「末梢血管抵抗が高い」ということです。

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