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【透析穿刺STEP5 】 駆血《重要ポイント2つ》図で解説

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穿刺
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はじめに

穿刺においては穿刺技術だけじゃなく、駆血も非常に重要になってきます。

下手な駆血は、患者さんが痛みを感じたりします。

そして、患者さんからの信頼も損なってしまうので、駆血の技術を習得することは本当に大事です

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5分の動画で解説

駆血の重要ポイント2つ

駆血をすることによって血管が怒張し、穿刺をしやすくします。

不十分な駆血は穿刺の失敗を招きます。
なので、良好な駆血方法を習得することが重要です。

駆血において重要なポイントは2つです

  1. 強さ
  2. 部位

駆血において駆血する強さと、駆血する部位(位置)が非常に大事で、この2つができないないといつまで経っても穿刺が向上しません。

①駆血の強さ

駆血は強すぎても弱すぎても良くありません。適切な強さで駆血することが大事です。

適切な強さの目安は、駆血帯を締めたときのゴムにほどよくへっこみ(筋)ができる程度です。
言葉では表現しにくいので下図を参考にしてください。

駆血が強すぎると、

  • 動脈の血流を遮断してしまい、血管の張りを失ってしまう(下図)
  • 内出血や痛み(皮膚の弱い患者さんだと内出血してしまことも)

駆血が弱すぎると、

  • 血管が触れにくく、把握が不十分となる
  • 針が後壁を貫きやすくなる

透析の針は太いので、穿刺する際の抵抗が大きくかかります。
駆血が弱いと、穿刺時に血管が押しつぶされた形となり、前壁を突破すると同時に後壁まで貫いてしまう可能性があります。(下図)

②駆血の部位(図あり)

駆血する位置によっても穿刺にとって重要となります。
基本的には肘の関節から肩の中間くらいで駆血をします。(下図)

良くない部位は、肘関節や肘関節のちょっと上あたりの駆血はきちんと閉まらないことが多々あるので避けた方がいいです。(下図)

また、前腕部(末梢部)の細い血管に穿刺する場合は、肘より下で駆血をすることで、表在静脈から深部静脈に流入するのを防ぐことができます。

適切な縛り方(図あり)

現場で見てみると、良くない縛り方をしている方がかなりの数います😅
例えば、思いっきり駆血をギュイーン伸ばしている方とか、ギュイーン伸ばしているのに左右のバランスが悪いから締めが悪かったりと、、、
駆血方法が悪く、穿刺失敗するのは非常にもったいないなと思います。

上手いこと縛る方法を下図で説明しています。

グラフト・動脈表在化

グラフトと動脈表在化に関しては駆血帯は用いません。
なぜかというと、血管走行がぱっと見で分かりますし、弾力があるからです。

しかしグラフトでは、駆血帯は用いなくても用手圧迫する場合があります。
それはグラフトに張りが無かったり、血管が分かりずらかったりすると、静脈側を用手圧迫します(下図)

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