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【オンラインHDF】日本で前希釈が主流な理由2つ《海外との比較》

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はじめに

透析のオンラインHDF治療で、日本では圧倒的に前希釈が主流です。

日本での割合は「前希釈:後希釈=9:1」です。

一方海外(特に欧州)では後希釈が主流なんです。

今回はなぜ日本が前希釈が主流なのか、理由が2つあるので解説していきます。

  • 「日本で前希釈が主流な理由2つ」を透析学習塾で動画で学習することができますよ
pdfを端末に保存できる

日本で前希釈が主流な理由2つ

  1. タンパク透過性の高いヘモダイアフィルタの使用が多いから
  2. 自己血管内シャント(AVF)が多く、シャント血流量が少ないから

日本で前希釈が主流な理由は透析膜シャントです。

では1つずつ解説していきます。

1.タンパク透過性の高いヘモダイアフィルタ

日本ではタンパク透過性の高いヘモダイアフィルタが多く販売されています。

タンパク透過性の高いヘモダイアフィルタで後希釈をした場合、タンパク漏出が多くなります。

すると、体に必要なAlbなどのタンパク質も多く抜けてしまう可能性があります。

なので後希釈は選択されず、前希釈が選ばれるわけですね。

タンパク漏出は、前希釈よりも後希釈の方が多い傾向にあります。

後希釈は前希釈とは違い、膜で除水をしてから補液をします。

なので前希釈よりも濾過圧がより加わります。

つまり、後希釈の方が大きい分子が抜けやすいということです。

大きい分子が抜けやすい後希釈 + タンパク透過性の高い膜ではタンパク漏出はより一層多くなってしまいます。

一方海外のヘモダイアフィルタは、タンパク漏出がほぼほぼないものを使用しています。(メーカーさん談)

イメージ的にはニプロのFB-EG ecoくらいです。

2.AVFの使用が多く、シャント血流量が少ないから

後希釈は前希釈よりもより多くのQBを必要とします。

これは後希釈では、膜に除水をかけてから膜の後で補液をするので、ある一定のQBを維持していないと、回路濃縮が起きるからです。

日本は海外に比べてシャント血流量が少ないので、後希釈には向いていません。

ちなみに海外はというと…

  • QB:300~500(日本では多くても300未満)
  • 針:14G(多くの施設が15GがMAX)
  • 皮膚が強いから針が太くてもあまり痛くないみたい(日本人は皮膚が弱いから17Gでも悶絶する人は結構いる)

ここで海外と日本のデータ「平均血流量」と「AVF作成率」を比べてみましょう。

平均血流量とAVF作成率

平均血流量は日本が208なのに対し、ヨーロッパは333、アメリカは419です。

なぜこんなに脱血が取れるかというと、まずはシャントの吻合部位が日本と海外では違います。

日本での吻合動脈のファーストチョイスは橈骨動脈です。

しかし海外は半分以上が上腕動脈で吻合しています。

橈骨動脈と上腕動脈では、血管系の太さが違います。

太い方がシャントは多くの血流が流れるので、上腕動脈での吻合が多い海外は脱血が多く取れるということです。

日本での上腕動脈の吻合は1割くらいです。

上腕動脈吻合は高血流が欲しいという時は選択されると思います。

しかし過剰血流や、それによる心負荷、スチール症候群などと合併症は多く感じます。

メリットよりもデメリットの方が多い気がしますね。

また、海外はグラフトも日本より多いので、これもまた脱血が多く取れる理由になります。

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