次回は10/24(日)更新! 内容:透析と心不全《透析患者の死亡原因第1位》

透析と高血圧《透析中に血圧が高くなるのはなぜ?》

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合併症

透析患者では、合併症として高血圧を引き起こします。

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なぜ高血圧になる?

透析患者が高血圧になる理由は、様々あります。

【高血圧になる理由】
✅体液量の過剰増加
✅レニン・アンジオテンシン系(ホルモン系)の異常
✅交感神経活性の亢進
✅動脈系の石灰化
✅エリスロポエチン
✅尿毒症

この中で一番多いのが「体液量の増加」です。

体液過剰と高血圧

透析患者では食べたり、飲んだりした物が排泄されることなく体に溜まることで、体重が増えます。

これが体液過剰につながり高血圧を引き起こします。

この「体重の増え」をいかに抑えるかが重要です。

透析間体重増加は中1日で3%、中2日で5%以下に管理することが目標です。

50kgの人だったら、中1日で1.5kg、中2日で2.5.kgまでの体重増加が望ましいです。

体重増加を抑えることは重要ですが、やみくもに食べるのを止めるということではありません。

気を付けるのは塩分水分だけです。(リンやカリウムの観点からみると、気を付ける食べ物もあります)

【塩分と水分の関係性】

塩分を 8g摂ると、体重が 1kg増えると思ってください。

人間の体内は、一定の浸透圧で保たれています。

塩分を摂ると、浸透圧が高くなる(濃度が濃くなる)ので、水分を飲んで薄めようとして、喉が渇きます。

これによって、塩分を8g摂ると、水を1L飲んでしまいます。(水分を摂って体内の濃度を調節するように脳から指令が出ます)

なので体重が1kg増えるということです。

★透析患者の一日の塩分摂取量は6gまでに管理してください!

★やみくもに食べるのを制限した場合、必要な栄養まで制限してしまい、栄養データが悪くなる可能性があるので注意しましょう。

高血圧になるとどうなる?《疾患・症状》

高血圧は心疾患や脳疾患を引き起こします。

【高血圧によって引き起こされる疾患】
✅動脈硬化
✅左室肥大症・心筋梗塞
✅脳梗塞
✅眼底出血

これらのリスクが上昇します。

【症状】
✅頭痛・イライラ
✅吐き気・肩こり
✅夜ぐっすり眠れない

その他の高血圧になる理由

高血圧になる理由で、体液過剰以外にも説明します。

作用機序とかまでは知る必要はないのかなと思いますので、簡単にですが。

【レニン・アンジオテンシン系(ホルモン系)の異常】
レニン・アンジオテンシン系が亢進して、末梢血管抵抗が増大して昇圧します。

透析中では、除水の影響で刺激され、むしろ血圧が上がることがあります。

透析により除水がすすむと、体液量が減少し、腎臓への血流量も減ります。

すると、体が血圧を上げて腎臓への血流量を維持しないと!と働き、ホルモンが分泌され、血圧が上がります。

【交感神経活性の亢進】
腎不全患者では、交感神経系の活性が亢進しています。

尿毒症性代謝物が腎臓の化学受容体を刺激して、中枢神経系を介して、末梢の交感神経系の活性を亢進させます。

末梢血管を収縮させ、血圧が上昇します。

【動脈系の石灰化】
動脈壁への石灰化によって血管の弾性が失われると、収縮期血圧が上昇します(Windkesse1型高血圧)。

特に高齢患者・糖尿病患者に多く見られ、CKD-MBDの観点からも注目されています。

心血管系の合併症を起こしやすくなります。

《血管石灰化(異所性石灰化)はコチラの記事で解説しています》

【エリスロポエチン】
エリスロポエチン投与による、貧血の改善に伴って、高血圧がひどくなる場合があります。

高度の貧血があると、末梢血管は拡張し、心拍出量が増大します。

貧血が改善すると、末梢血管の拡張がなくなりますが、これに見合った分の心拍出量が減少しません。

よって血圧が上昇すると考えられています。

また血液粘度(Ht値)の上昇も関与してきます。

【尿毒症】
尿毒素が体内に溜まりすぎて、血圧が上昇することがあります。

尿毒素も、浸透圧物質なので、血管内の浸透圧が高くなり、血圧が上昇します。

【関連記事 透析と高血圧はコチラ!】



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