毎週月曜更新!次回のブログ更新は6/24(月)内容:心電図・呼吸器・シャントエコーが学べる「コソスタ」ってなに?

動脈圧ってなに?

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透析装置
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はじめに

透析は以下のようなアラームがあります。

  • 静脈圧:静脈(V)チャンバにかかる圧力
  • 動脈圧:動脈(A)チャンバにかかる圧力
  • 透析液圧:膜の透析液側に流れる圧力
  • TMP:透析膜の中空糸に加わる圧力

今回は赤字の動脈圧について解説していきます。

動脈圧を測定している施設はどのくらいあるんだろう…?

動脈圧なくてもいんじゃね?といった声も聴こえますが、一応トラブル対処で優位に働いたりもします。

ここも後にまとめています。

  • 「動脈圧」をコチラでもっとわかりやすく解説してますよ。
3分で解説

動脈圧ってなに?

動脈圧とは上図のように、Aチャンバに加わる圧力のことです

Aチャンバで測定しているので、透析膜の入り口を間接的に反映しています。

透析中の圧力変動が一番大きいのもAチャンバになります。

(実際の透析開始から透析終了までの、Aチャンバの値があれば載せていこうと思ってます)

HDでも(条件により異なりますが)200は越えてきますし、HDFであれば300も超えてきます。

正常値はいくらですか?といったご質問も過去にいただいたことがありますが、私は特にないと思ってます。

「ない」というか、透析治療をしててこの条件だったらこのくらいまでだろうな、という、常識と経験範囲の中でおさまっていればいいのかなと思ってます。

明らか高い、明らか低い、静脈圧と相互的に見たときになんか変、などの違和感があれば異常が起こっているかもしれません。

う~ん、ここら辺は経験かもしれません(うまくまとまらなくてすみません)

動脈圧の存在意義

基本的に静脈圧が回路全体の圧力を反映しているので、動脈圧は無くても透析は全然できます。

実際に動脈圧を測定していない施設は結構あります(ここはインスタやTwitterでアンケートとってみます)

しかし動脈圧があることで、閉塞場所や異常場所の特定が早くなるといった利点もありますよ

これはどういうことか?

下図を見てみましょう。

図1. 動脈圧を測定していないと

(図1の解説)

動脈圧を測定していないと、図1のバツ印の2つの箇所で閉塞が起きていた場合、静脈圧が下がりますよね

(動脈圧を測定していない施設では、まぁ当たり前なことですよね)

感覚でいえば、アラームが鳴って見てみたら静脈圧低下が鳴ってて、その場合図1の緑の線のとこに閉塞があるのかなと予想して対処する。

といった感じですよね。

これが動脈圧を測定していると、下図のように閉塞場所や異常場所の特定が早くなります。

図2. 動脈圧を測定していると

(図2の説明)

動脈圧を測定していると、静脈圧と動脈圧の関係は以下のようになります。

  • ①が閉塞していた場合:静脈圧 + 動脈圧
  • ②が閉塞していた場合:静脈圧 + 動脈圧

となります。

アラームが鳴ってパッとコンソール画面を見たときに、

「静脈圧 + 動脈圧」になっていたら、A穿刺部からAチャンバまでに閉塞などのトラブルがあるのかな

と予想を立てることができます。

逆に「静脈圧 + 動脈圧」になっていたら、AチャンバからVチャンバまでの間に閉塞があるのかな

と予想を立てることができます。

これができることによって、トラブル対処が早くなります。

トラブル対処が早くなることによって以下につながります。

  • トラブルの復旧が早くなり、残血を防ぐことができる
  • 患者さんの不安を軽減することができる
  • スタッフからも信頼される

動脈圧は必要か?(個人的な意見)

動脈圧は必要か?といったところなんですけども、これには意見が分かれるかもしれません。

私は個人的に、あってもなくてもどっちで良いです!!!

動脈圧が「ある」場合と、「無い」場合のメリット・デメリット的な?のをまとめてみました。

【動脈圧がある場合】

  • トラブル箇所の特定が早くなる
  • 監視箇所が多くなることで、トラブルを未然に防ぐことができる
  • 逆に監視箇所が多くなることで、アラームが頻発し機械がよく止まったりする
  • それによる残血や、除水時間や透析時間の延長(数分程度)につながることがある

動脈圧が無い場合では、ある場合の反対ではあるんですけども…

【動脈圧が無い場合】

  • アラームの頻度を少なくすることができる
  • トラブル箇所の特定はやや遅れる(かもしれない)

といったようにどちらを選ぶかは個人次第、病院の方針次第になるとは思います。

動脈圧は透析液圧とも関わりがあります。

その続きは透析学習塾で解説しています。

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